エンジニアの需要増加に伴う賃金上昇の現状を徹底解説。有効求人倍率17.8倍、Pythonの求人倍率53.1倍という驚異的なデータとともに、正社員・フリーランスの年収相場や、ITバブルの要因について具体的な事実を紹介します。
今回はエンジニアの賃金上昇について解説していきます。
この10分~15分この記事を読むだけで何故ITバブルが起きているのか?なぜ賃金上昇が起きているのか?について理解できますので最後まで読んでみてください。
エンジニア需要の増加
さて、レバッテックが2022/1/31日に発表した[2021年12月のITエンジニア・クリエイター正社員転職/フリーランス市場動向]によると正社員の有効求人倍率は17.8倍とのデータが発表されました。
グラフで見ると2018年から右肩上がりで上がっています。
有効求人倍率というのは人一人に対して何個の会社が欲しがっているかということを表しています。
つまり人一人に対して約18社がうちに来てくれと思っているというわけです。
要は超売りて市場なわけです。

そんな中でも特にすごいのがPythonの求人倍率です。
何と約53.1倍です。理解できない求人倍率です。
私は大手企業でしか働いたことが無いので、Pythonにそこまで需要があるという感覚は無いのですが
大手の基幹システムなどを除いてPythonの需要が急激に高まっているということなのでしょう。
Pythonというプログラミング言語は何でもできる便利な言語になっています。
AIも作れてWebアプリケーションも作れるそんな汎用性の高さが需要を高めている要員だと思います。

※引用元
https://levtech.jp/contact/guide/research/detail/2/
エンジニアの平均所得

一般社団法人コンピュータソフトウェア協会のレポートによるエンジニアという職種の給料は軒並み高水準になっています、職種によってバラツキはありますが500万~900万くらいが平均となっています。日本人の平均年収が430万であることを考えると高い水準だといえると思います。
※引用元:https://www.it-careerup.jp/tsugumi/wp-content/uploads/2020/09/Column2.pdf
これだけでは、平均より少し高いだけでITバブルというには大げさだと思われるかもしれません。
私もそう思います。会社員の水準で見た場合は平均より少し良いくらいというとこで落ち着くのですが、これがフリーランスになってくると話が変わってきます。
レバテックという大手フリーランスエージェントのサイトによるとフリーランスのエンジニア単価相場が出ています。
※引用元:https://freelance.levtech.jp/guide/detail/915/

SEの平均単価は74万円です。年収にすると888万円になります。
そして、恐ろしいのは未経験の人間でも500万ほど貰えてしまうわけです。
本当か?と思うかもしれませんが本当なんです。

私はエージェント経由フリーランスエンジニアを提案されて面談を行うことがあります。
プロジェクトに入れるかを判断するのですが未経験の素人みたいな人間が面接に来ることが良くあります。
そして、その素人を1カ月雇うのに100万くらい要求されます。
明らかに戦力にならないことが分かるので、私は勿論却下しますが。
素人に100万の単価がついても採用する会社があるので、こんなことがまかり通るんですね。
ここまでで読んで違和感を覚えたでしょうか?
未経験のフリーランスエンジニアは40万しかもらえないのに
なぜ、エージェントは私に100万を要求してくるのでしょうか?という所です。
これがITバブルの原因になっていますので次の章で説明します。