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2026年4月9日

SES・SI・ITコンサルの違い。24歳で起業した代表が、3つの構造をぜんぶ正直に話します

近代的な街並みとデジタル回路図が映し出された2つの大型スクリーンの間の交差点に人が立っている。.

「SESって何が悪いんですか?」

面接で聞かれて、僕は一瞬止まった。悪くはない。でも「構造」を知らないまま選んでいる人が多すぎる。SES・SI・ITコンサル——この3つはビジネスモデルが根本的に違う。そして、そのモデルの違いが、エンジニアの「働き方」「成長速度」「年収の上がり方」を全部変えてしまう。

今日は、SIもITコンサルも経験して、24歳で自分の会社を作った僕が、ぜんぶ正直に話す。


SES・SI・ITコンサル——「お金の流れ」で見ると一目瞭然

IT業界にいても、この3つの違いを正確に説明できる人は意外と少ない。「全部同じようなもんでしょ」と思っている人もいる。でも、お金の流れとエンジニアの立ち位置が全然違う。

SES(System Engineering Service) は、エンジニアの「労働力」を提供するビジネスだ。クライアント先に常駐して、指示を受けて作業する。売上は「人×時間」で決まる。つまり、エンジニア1人をいくらで何時間出したか、がビジネスの基本単位になる。

SI(System Integration) は、システムを「作って納品する」ビジネス。要件定義から設計・開発・テスト・運用まで、プロジェクト全体を請け負う。売上は「プロジェクトの契約金額」で決まる。チームで動いて、成果物を納品することがゴールになる。

ITコンサル は、クライアントの「経営課題」を解決するビジネス。システムを作ることもあるけど、それは手段でしかない。「そもそも何を作るべきか」「どうすれば業務が改善するか」から入る。売上は「提供した価値」で決まる。単なる工数ではなく、課題解決に対してフィーが発生する。

3つのビジネスモデルの構造

ここで大事なのは、どのモデルが良い・悪いという話ではないということ。それぞれのモデルには構造的な特徴があって、その構造がエンジニアのキャリアに直接影響する。問題は「構造を知らないまま、なんとなく入社してしまう」ことだ。


同じ「エンジニア」でも、月曜日の朝がまるで違う

同じ「エンジニア」という肩書きでも、日常の過ごし方がまるで違う。

SESの場合、朝出社するのはクライアントのオフィスだ。指揮命令権はクライアント側にある(法的にはグレーなケースもあるが、実態としてそうなりがちだ)。タスクはクライアントから降りてくる。「この画面のここを修正して」「テスト仕様書を作って」——仕事の粒度は細かく、全体像が見えにくい。自社の人間と顔を合わせるのは月1の帰社日くらい、というケースも珍しくない。

SIの場合、自社やプロジェクトルームでチームと一緒に開発する。PMがプロジェクトを管理し、SEが設計し、プログラマーが実装する。役割分担がはっきりしている。ウォーターフォール型の大規模案件が多く、「要件定義→設計→開発→テスト→納品」という流れをきっちり回していく。僕がトヨタシステムズにいた頃は、まさにこのスタイルだった。

ITコンサルの場合、まず「何が課題か」を定義するところから始まる。クライアントの経営層やマネジメント層と直接会話しながら、業務フローを理解し、テクノロジーでどう解決するかを提案する。エンジニアでありながら、ビジネスの言葉で会話する力が求められる。K.Platinumでは、メンバー全員が上流から関わることを前提にしている。「コードだけ書いていればいい」というポジションは、うちには存在しない。


年収の「天井」を決めているのは、実はビジネスモデル

ここが一番リアルな話だと思う。

SESの年収は「単価」で決まる。単価は市場相場と経験年数でほぼ決まるから、個人の努力で劇的に上げるのが難しい構造になっている。しかも、SES企業の利益はエンジニアの単価と給与の「差額」から生まれる。つまり、会社が利益を確保するために、エンジニアの給与は単価に対して一定の割合でしか支払われない。年収を上げるには単価を上げるか、もっと高単価のSES企業に転職するか——選択肢が構造的に限られてしまう。

SIの場合、プロジェクトマネージャーやテックリードに昇格すれば年収は上がる。ただし、SI企業の多くは年功序列型の給与テーブルを持っていて、若手がいきなり上に行くのは難しい。技術力よりも「どのポジションに就けるか」で給与が決まる面がある。

ITコンサルの場合、年収は「どれだけ高い価値を提供できるか」に直結する。技術力×ビジネス理解力×課題解決力——この掛け合わせでフィーが変わる。だから、同じ年次でも年収に大きな差がつく。厳しい世界ではあるが、実力が直接報酬に反映されるモデルだ。

僕自身、高専卒でトヨタシステムズ(SI)に入り、その後スタートアップのITコンサルに転職した。そこでの2年間で、SIにいた頃の数倍のスピードでキャリアが加速した実感がある。上流から下流まで全部やる環境に身を置いたことで、「作業する人」から「課題を解決する人」に変わることができた。

K.Platinumでも「実力に見合った報酬を受け取れる」仕組みを整えています。評価制度の詳細が気になる方は、ぜひ採用情報をチェックしてみてください。


「SESを辞めたい」と思ったら、構造から見直してほしい

「SES やめたい」で検索してこの記事にたどり着いた人もいるかもしれない。僕はSESを全否定するつもりはない。未経験からIT業界に入るための入り口としてSESが機能している面はあるし、現場経験を積むにはいい環境になりうる。

ただ、3年以上SESにいて「成長が止まった」と感じているなら、それは個人の努力不足ではなく、構造的な問題の可能性が高い。

SESの構造では、あなたがどれだけ優秀でも、「常駐先のタスクをこなす人」としての評価が上限になりがちだ。上流工程に関わる機会が限られ、プロジェクト全体を俯瞰する経験が積みにくい。それはビジネスモデルの構造がそうさせている。

転職を考えるとき、大事なのは「どの会社に行くか」だけじゃなく、「どのビジネスモデルの中で働くか」を選ぶことだ。会社の規模やネームバリューよりも、ビジネスモデルの方がキャリアに与えるインパクトは大きい。

構造を知って、キャリアを選ぶ


K.Platinumが「ITコンサル」を選んだ理由

僕がK.Platinumを作ったのは24歳の時だ。資本金10万円で始めた会社が、今は17名のチームになった。3期目を走っている。

会社を作るとき、SES企業にするという選択肢もあった。正直、SESの方がビジネスとしては立ち上げやすい。エンジニアを採用して常駐先に出す——シンプルなモデルだから、少人数でも始められる。でも、僕はそれを選ばなかった。

理由はシンプルで、「エンジニアの価値を最大化できるモデル」じゃないと思ったから。

SESだと、エンジニアは「人月いくら」で値段がつく。技術力があっても、課題解決ができても、単価の上限は市場相場に引っ張られる。それでは、うちのメンバーのポテンシャルを活かしきれない。

ITコンサルなら、エンジニアが技術力だけでなく、課題発見・要件定義・プロジェクトマネジメント・クライアントコミュニケーションまで担える。一人のエンジニアが提供できる価値の幅が広がる。価値の幅が広がれば、当然報酬も上がる。

K.Platinumでは、受託開発もやるし、キャリアコーディネート型プログラミングスクール「Ktech」も運営している。でもコアは「ITコンサルティング」だ。エンジニアが上流から入って、クライアントの課題をテクノロジーで解決する。SESのように人を出すんじゃなく、SIのように言われたものを作るんじゃなく、「何を作るべきか」から一緒に考える。 それがK.Platinumのスタイルだ。


まとめ:構造を知ってから、キャリアを選べ

SES・SI・ITコンサル——どれが良い悪いという話じゃない。構造が違う。 その構造の違いが、エンジニアの成長速度も、年収の上がり方も、日々の充実感も全部変えてしまう。

今SESにいる人、SIにいる人、ITコンサルにいる人——どこにいても「自分がどの構造の中にいるか」を理解しているかどうかで、次の一手は変わる。

構造を知れ。そして、知った上で選べ。

僕は24歳で「ITコンサル」を選んだ。今のチーム17人と一緒に、エンジニアの価値を最大化する会社を作っている。この選択に後悔はない。

もし「構造を変えたい」と思ったら、K.Platinumに来てほしい。SESからの転職も、SIからのキャリアチェンジも歓迎している。一緒に、エンジニアとしての価値を上げていこう。


沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum 代表取締役。沖縄高専 メディア情報工学科卒。高専卒業間際にママチャリで日本一周を達成。トヨタシステムズでPLを経験後、スタートアップのITコンサルを経て24歳で独立。現在3期目・27歳。プロキックボクサーとしても活動中(3戦)。「エンジニアの能力を可視化し、正当に評価される世界を作る」をミッションに掲げる。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。SESからのキャリアチェンジ、上流から一気通貫で関わりたい方、「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

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