「高専で5年間みっちり技術を磨いてきたのに、就活では『準学士』として扱われる」——そう感じたことはないだろうか。学歴フィルターで弾かれた経験がある高専生に、ぜひ読んでほしい。
「うちの会社、17人中8人が高専出身です。」
この話をすると、たいてい「え、偏りすぎじゃないですか?」と言われる。偏ってるんじゃない。狙って集めてるんだ。
K.Platinum代表の沼田海斗です。僕自身、沖縄高専のメディア情報工学科出身。高専で5年間プログラミングと向き合い、卒業間際にママチャリで日本一周して、そのままIT業界に飛び込んだ。今、会社を作って3期目・27歳。従業員17名のうち8名が高専出身者という、たぶん日本で一番「高専密度」の高いITコンサル会社を経営している。
なぜ僕がここまで高専卒の採用にこだわるのか、そして高専生がITコンサルの世界でどう活躍できるのかを書いてみたい。
僕が高専で学んだこと — 沖縄高専5年間のリアル
高専に入ったのは15歳のとき。正直、最初は「プログラミングってかっこいいな」くらいの軽いノリだった。
でも高専の5年間は、想像以上に濃かった。
普通の高校生が受験勉強をしている間に、僕らは実験をして、レポートを書いて、グループでプロジェクトを回していた。メディア情報工学科だったから、プログラミングは1年目からゴリゴリやる。C言語から始まって、データベース、ネットワーク、Webアプリ開発。座学だけじゃなくて、実際に手を動かしてモノを作る授業が多かった。
これが社会に出てからめちゃくちゃ効いた。
大学のCS学科でも似たようなことはやるけど、高専は「15歳から5年間、実践ベースで技術を叩き込まれる」という点で、密度が違う。20歳の時点で、大卒の新卒よりも実務に近いスキルセットが身についている。
ただ、高専には高専の苦しさもある。5年間みっちり技術を学んでも、社会に出た瞬間に「準学士」という見えない壁にぶつかる——それを、就職してから身をもって知ることになった。
高専卒が社会で直面する「見えない壁」——学歴フィルターのリアル

僕は高専卒業後、トヨタシステムズに入った。大手だし、待遇も悪くない。でもそこで感じたのは、学歴という見えない天井だった。
高専卒は「準学士」。大卒でも修士でもない。技術力では負けていないのに、昇進テーブルが違う。初任給が違う。配属先の選択肢が違う。「高専卒枠」という見えないラベルが、キャリアの幅を狭めている感覚があった。
これは僕だけの話じゃない。高専出身のメンバーと話すと、みんな似たようなことを言う。
「技術はやれてるのに、なんか上に行けない感じがする」
「大卒の同期と同じ仕事しているのに、等級が一つ下」
「転職しようにも、応募条件に『大卒以上』って書いてある」
高専で5年間みっちり技術を学んできた人間が、社会に出た瞬間に「学歴フィルター」にぶつかる。実際、転職サイトで「高専 エンジニア 転職」と検索すると、多くの求人に「大卒以上」の条件がついている。資格・スキルではなく学歴で足切りされる——これ、めちゃくちゃもったいなくないか?
僕はトヨタシステムズの後、スタートアップのITコンサル会社に移り、そこで実力主義の世界を知った。見られるのは学歴じゃなくて、何ができるか。 この経験が、24歳でK.Platinumを立ち上げる原動力になった。
なぜK.Platinumは高専生を「狙って」採用するのか
理由はシンプルで、高専卒は即戦力になるポテンシャルが圧倒的に高いからだ。
僕が高専出身だから贔屓しているんだろう、と思われるかもしれない。でも実際にうちの高専出身メンバーのパフォーマンスを見れば、納得してもらえると思う。
理由1: 「手を動かせる」素養が入社時点でできている
高専では1年目からプログラミングの授業がある。5年間、毎週のようにコードを書いて、実験して、レポートをまとめてきた人たちだ。「プログラミング未経験です」という状態から育てる必要がない。入社直後から案件にアサインできるレベルの基礎力がある。
理由2: チームでプロジェクトを回す経験がある
高専の授業はグループワークが多い。卒業研究も基本チーム。プロジェクトの中で役割分担して、スケジュールを管理して、成果物を出す——この経験は、ITコンサルの現場でそのまま活きる。
理由3: 「若い」という圧倒的なアドバンテージ
高専卒は20歳で社会に出る。大卒より2年、修士より4年早い。つまり、同じ25歳の時点で「社会人経験5年」になれる。ITの世界では経験年数がそのまま市場価値になるから、20歳から実務経験を積み始められるのは巨大なアドバンテージだ。
K.Platinumでは、こうした高専卒の強みを活かすために、学歴フィルターを一切かけていない。見ているのは「何ができるか」「何をやりたいか」だけ。実際、うちの評価制度・報酬設計は完全に実力ベースで、「高専卒だから」「大卒だから」という区別は存在しない。
高専で磨いた技術を、正当に評価してもらえる環境で使ってみませんか?
まずカジュアル面談だけでもどうぞ。学歴の話は一切しません。
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高専卒が活躍できる仕組み — 案件選択制とキャリアパス
採用するだけじゃ意味がない。入った後に活躍できる環境を作らないと、結局「高専卒を安く使ってるだけ」になってしまう。
K.Platinumには、高専卒(に限らず全メンバー)が自分のキャリアを自分で設計できる仕組みがいくつかある。
案件選択制。 SES業界では「会社が決めた案件に行け」が当たり前だけど、うちは違う。メンバー自身が案件の内容を見て、自分のキャリアに合うかどうかを判断して選べる。「AWSをもっと触りたいからこの案件」「上流工程の経験を積みたいからこっち」——自分のキャリアを自分でデザインできるのは、高専卒の「やりたいことが明確」な人たちには特にフィットする。
キャリアパスの多軸化。 エンジニア一本道じゃない。技術を極めるスペシャリスト路線、プロジェクトを束ねるマネジメント路線、そして営業もできるハイブリッド路線。さらに言えば、うちには「卒業制度」がある。K.Platinumで力をつけて、独立したいなら独立を応援する。フリーランスになるも良し、自分で会社を作るも良し。「この会社に一生いなきゃいけない」というプレッシャーがないから、逆に全力で目の前の仕事に集中できる。
プログラミングスクール「ジゴカツ」。 うちはプログラミングスクールも運営している。高専で基礎を学んだ人が、さらに実務レベルのスキルを身につけるための環境だ。社内メンバーの研修にも使っているし、外部からの受講者もいる。「学び続ける」カルチャーが会社の中に根付いている。
高専生へのメッセージ — 「学歴」じゃなく「実力」で勝負できる場所

ここまで読んでくれた高専生に伝えたいことがある。
君たちは、思っているよりずっと強い。
高専で5年間やってきたことは、社会に出たら武器になる。プログラミング、チーム開発、レポート作成、プレゼン。全部、ITコンサルの現場で求められるスキルだ。
でも、その武器を活かせる場所を選ばないと意味がない。
「大卒以上」のフィルターで弾かれる会社に無理して入るより、実力を正当に評価してくれる場所で勝負した方がいい。僕がK.Platinumを作ったのは、まさにそういう場所を作りたかったからだ。
現在17名の会社で、高専出身者は8名。そして僕は、この数字を20人にしたい。高専出身者を20人集めたITコンサル会社——たぶん日本で前例がない。でも、前例がないことをやるのが好きな人間が高専には多いと思う。ママチャリで日本一周した僕が言うんだから、間違いない。
高専で鍛えた技術力を、正当に評価される環境で発揮したい。そう思うなら、一度話をしに来てほしい。学歴の話はしない。「何を作ってきたか」「何を作りたいか」の話をしよう。
著者プロフィール
沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum 代表取締役。沖縄高専のメディア情報工学科卒。高専で5年間プログラミングと向き合い、卒業間際にママチャリで日本一周して、そのままIT業界に飛び込んだ。今、会社を作って3期目・27歳。プロキックボクサーとしても活動中(3戦)。17名の仲間と共に「エンジニアの能力を正当に評価する」会社を作っている。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。
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