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2026年5月22日

17人のエンジニアスキルを"見える化"する。K.Platinumが自社開発した研修管理システム『guildboard』の話

スーツを着た人が、近代的な教室で、教育分析とトレーニングの統計を表示する大きなデジタルインターフェースと対話する。.

研修って、もっと非効率にできないかな——と、真顔で考えてた時期がある。

いや、逆だ。「この非効率をぶっ壊したい」と思ってた。

スプレッドシートで17人分のスキルと研修進捗を管理するのが地獄だった話と、それをぶっ壊すためにK.Platinumが自社で開発した研修管理システム『guildboard』の話を、全部ぶちまける。


IT受託コンサルが、なぜ自社プロダクトを作り始めたのか

ITコンサルと聞くと、「クライアントの案件をこなす会社」というイメージが強いと思う。実際そうだし、それがメインの事業だ。

でも、K.Platinumにはもうひとつ顔がある。自社でプロダクトを開発している、という顔だ。

その代表格が「guildboard」——社内エンジニアのスキル管理と研修を一元化するプラットフォームだ。

なぜIT受託コンサル会社が自社プロダクトを作るのか。答えは単純で、「自分たちが一番困っていたから」だ。

会社を立ち上げて、人が増えて、研修の管理が追いつかなくなった。スプレッドシートで管理していた頃の話は後で詳しくするけど、正直あれは地獄だった。だったら作ろう、という話になった。それが始まりだ。


スプレッドシート管理の限界——「誰が何を習得したか、誰も把握できていない」問題

会社が17名規模になってくると、スプレッドシートでの研修管理は崩壊する。

具体的にどんな問題が起きたか。

まず、「更新されない」。各メンバーが自分でスプレッドシートに進捗を入力する運用にしていたが、忙しいと後回しになる。結果、実態と乖離したデータがずっと残り続ける。

次に、「集計できない」。「今期、AWS関連の研修を完了したメンバーは何人か?」という問いに答えるのに、列を目視でカウントしていた。非エンジニアでも笑えないレベルの非効率だ。

そして最大の問題が、「スキルの見える化ができない」。誰がどの技術領域を得意としていて、誰がどこを伸ばしたいのか——そういったキャリア視点の情報が、スプレッドシートでは構造化できない。

「この人はAWSが得意だから、この案件に入れよう」という判断を、属人的な記憶に頼っていた。それが積み重なると、案件アサインの偏りが生まれる。頼れる人に仕事が集中する、あのよくあるやつだ。

guildboardのシステムアーキテクチャ図解


3つの機能で何が変わったか — guildboardの中身

guildboardは、大きく3つの機能で構成されている。

① スキルマップ管理

メンバーごとのスキルを、技術カテゴリ×習熟度で可視化する。フロントエンド、バックエンド、インフラ、AI/MLなど、K.Platinumが扱う技術領域をあらかじめ定義して、各メンバーが自己評価と実績ベースの評価を登録する。

これによって「今のチームで何ができて、何が足りないか」が、管理者側からも俯瞰で見えるようになった。

② 研修進捗トラッキング

社内で設定した研修コース(AWS認定、Azureファンダメンタルズ、ITコンサル基礎など)の受講状況を一元管理する。各メンバーのダッシュボードに「次にやるべき研修」が表示され、自律的に学習が進む設計にした。

「誰が何をやっているか分からない」という状況から、「誰が今どのフェーズにいるか」が一目で見えるようになった。

③ AIによる習熟度評価サポート

これが一番実験的な部分で、まだ進化中だ。

研修後のアウトプット(課題の回答、実装コードのレビュー結果など)をAIが分析して、習熟度スコアへのフィードバックを自動生成する機能を実装している。

「この人のAWS理解度はどのくらいか」をAIが補助的に評価することで、上長のレビュー工数を削減しつつ、客観的な視点を加える。完全自動化というよりは、「人の評価にAIの視点をプラスする」イメージだ。


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ここまで読んでくれた方の中に、「こういう自社プロダクト開発に関われる環境、面白そう」と思った人がいるかもしれない。

K.Platinumでは、受託案件と並行して自社プロダクト開発に関わるエンジニアを募集中だ。実力で正当に評価される環境を作っている。

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話を戻そう。


技術スタックとアーキテクチャ

詳細な技術スタックは諸事情で全部は言えないが、基本的なスタックを共有する。

フロントエンドはTypeScript + Reactで構築している。スキルマップの可視化にはチャートライブラリを使い、直感的に操作できるUIを意識した。

バックエンドはNode.js + REST APIベースで、データベースにはPostgreSQLを使っている。研修コースのマスタデータや、スキル評価データを管理している。

AI機能の部分は、OpenAI APIを使ってLLMベースのフィードバック生成を実装している。プロンプトエンジニアリングで出力品質を調整しながら、現在もイテレーションを続けている段階だ。

インフラはAWSで動かしており、ECS + RDSの構成。CI/CDはGitHub Actionsで自動化している。

小さい会社なので、設計から開発・運用まで同じメンバーが担う。受託案件で培ったアーキテクチャ設計の知見を、自社プロダクトでフル活用している感覚がある。


自社プロダクトと受託案件、両輪で走るリアル

ITコンサルとして受託案件をこなしながら、自社プロダクトも並走させる。これ、正直に言うとめちゃくちゃ難しい。

受託案件は期日とスコープが明確だから、プロジェクト管理しやすい。でも自社プロダクトは「いつまでにどこまで作るか」が常に自分たちで決めないといけない。優先度のトレードオフが発生する。

それでも続けているのは、「エンジニアが技術以外の視点を持つ」機会として、自社プロダクトが最高の実践の場だからだ。

仕様を決める、ユーザー(社内メンバー)のフィードバックを聞く、機能をリリースして使われ方を観察する——これは受託案件では経験しにくいサイクルだ。

K.Platinumに入ると、受託案件の技術力に加えて、こういった「プロダクト開発の視点」も自然に身につく環境がある。それが、僕がguildboardを続けている理由のひとつでもある。

技術で組織を変えるメッセージカード


まとめ — 技術で組織を変える、という挑戦

研修管理の非効率をぶっ壊したくて作り始めたguildboard。

今はスキルマップ・研修進捗・AI評価サポートという3つの軸で動いている。まだ完成形ではないし、これからも機能を追加しながら育てていく予定だ。

「受託案件でスキルを磨きながら、自社プロダクトの開発にも関わりたい」というエンジニアにとって、K.Platinumはかなりおもしろい選択肢だと思う。

SESや大手SIerで「言われた機能を実装するだけ」に飽きたなら、ここでは違う景色が見える。技術で自分たちの組織を変えていく経験は、どこに行っても通用するキャリアの基盤になる。

guildboardはまだ進化の途中だ。一緒に作っていける人、待ってる。


筆者プロフィール

沼田海斗 / 株式会社K.Platinum 代表取締役

沖縄高専 → トヨタ自動車 → スタートアップITコンサル を経て、24歳でK.Platinumを創業。3期目・27歳。「CHANCE, CHANGE, CHALLENGE」を行動指針に、エンジニア17名のITコンサル会社を経営。受託案件×自社プロダクト開発の両輪でエンジニアが成長できる環境を作っている。趣味はキックボクシングとママチャリ日本一周(経験者)。


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