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2026年7月9日

求人倍率20倍・採用1047人ラッシュの2026 — 初任給と規模で殴ってくる大手と、17人ITコンサルが"張り合わない"で高専生を口説く理由

K.Platinumの制服を着た4人の若手社会人が、街並みや高層ビルが見えるオフィスで握手を交わし、笑顔を見せている。この光景は、現代のビジネス環境におけるチームワークと協力を彷彿とさせる。.

こんにちは。K.Platinum代表の沼田海斗です。

僕は沖縄高専の出身で、24歳でこの会社を立ち上げて、今は3期目・27歳。社員は17人、そのうち8人が高専卒です。製造業・流通・金融の中堅企業を相手に、ITコンサル+受託開発+ジゴカツ(プログラミングスクール)の3本柱でやっています。

今日は、高専採用の話を、中小企業のリアルな立場から正直に書きます。結論から言うと、大手と待遇で張り合うのは、最初からやめています。なぜそれで高専生に来てもらえるのか、という話です。


1. 数字の現実 — 1047人・20倍と、17人の会社

まず、いまの高専採用がどれだけ過熱しているか。数字を並べます。

2026年春入社の高専卒採用計画は、前年比21.3%増の1047人。求人倍率は20倍超です。大卒の有効求人倍率が1.66倍くらいと言われる中で、高専卒は20倍。1人の学生を、20社が取り合っている計算になります。

しかも、取り合っている相手が強い。半導体メーカー(JASM=TSMCの日本法人など)は、初任給29万円・最大4割増しといった条件を出してきています。半導体やDXといった重点分野への国の後押しもあって、ハード系の大手が本気で高専生を採りにきている。

この状況で、17人の会社が「初任給で勝負します」と言ったら、どうなるか。一瞬で負けます。資本力が違いすぎる。

だから僕は、最初の前提をはっきりさせています。規模でも初任給でも、大手とは張り合わない。これは諦めではなく、戦略です。


2. 待遇で張り合わない、と最初に決める

採用がうまくいかない中小企業を見ていると、共通点があります。勝てない土俵で勝負していることです。

大手と同じ「初任給」「福利厚生」「ネームバリュー」で並べられたら、中小は必ず見劣りします。そこで戦うのは、体重80kgの相手に体重40kgで殴り合いを挑むようなもの。最初から無理がある。

大手にない3つ

だから僕らは、土俵をずらすことにしました。

大手が強いのは、規模・待遇・安定。これは事実なので認めます。学生にも「給料や規模なら、正直あっちのほうがいいよ」と普通に言います。隠してもバレるし、隠す会社は信用されない。

そのうえで、「でも、うちにしかないものがある」と続ける。大手が"構造上"提供できないものを、こちらの主戦場にする。ここを言語化できているかどうかで、中小の採用は決まると思っています。


3. 大手にない3つ=任せる仕事の早さ・幅・近さ

では、17人の会社が大手に勝てるものは何か。僕は3つだと思っています。

任せる仕事の早さ・幅・近さ

① 任せる仕事の「早さ」

大手だと、入社して数年は研修と下積み、というのが普通です。母数が多いぶん、1人に大きな仕事が回ってくるまで時間がかかる。

うちは17人なので、入社して数ヶ月で、お客さんの前に出ることが珍しくありません。設計の議論に入る、コードを書いて納品する、お客さんの課題を直接聞く。打席に立つまでが圧倒的に早い。成長したい人にとって、これは待遇以上の価値になります。

② 触れる領域の「幅」

大手は分業が進んでいます。インフラ担当、フロント担当、と役割がきれいに分かれている。効率はいいけど、若いうちに「全体」を見る経験はしにくい。

うちは少人数なので、1人がAIもクラウドもデータも、上流の要件定義から運用まで触ります。「広く一気通貫で経験できる」のは、小さい会社の構造的な強みです。高専生は手を動かすのが好きな人が多いので、ここが刺さる。

③ 経営との「近さ」

そして3つ目。社長との距離がゼロです。

うちは会社の構造上、面接も最初から僕が出るし、入社後も普通に一緒に案件をやります。自分の意見が経営に直接届く。「会社をどうするか」の議論に、若手が当たり前に混ざる。大手では、経営と若手の間に何階層もある。この近さは、規模が大きくなるほど物理的に作れません。

この3つ——早さ・幅・近さ——は、お金で買えるものではなく、「小さいからこそ」しか出せないものです。だから、ここで勝負する。


4. 高専卒8人が現場で何をしているか

抽象論だと伝わらないので、実際の話を。

うちの17人中8人が高専卒です。彼らがいま何をしているかというと、製造業のお客さん向けに図面・仕様書をAIで検索できる仕組みを作ったり、流通のお客さんの伝票照合をAIエージェントで自動化したり。入社して間もないメンバーが、普通に中堅企業の基幹に近い仕事に関わっています

高専生は、5年間みっちり手を動かして基礎工学をやってきている。だから「とりあえず作ってみる」の初速が速い。AIで開発が爆速になった今、この「手が動く×基礎がある」の掛け算は、想像以上に強い武器になります。

正直に言うと、最初から全部できるわけではありません。最初は先輩が伴走します。でも、打席に早く立てるから、伸びるのも早い。下積みで数年寝かせるより、現場で打席に立たせて、振り返りで伸ばす。これがうちの育て方です。

(「早く打席に立てる現場」に興味がある方は、エンジニア採用の条件ものぞいてみてください。)


5. 「全員が即戦力扱いされる規模」という口説き文句

最後に、僕が高専生によく言う口説き文句を紹介します。

「うちは、全員が即戦力扱いされる規模だよ」

これは脅しではなく、事実です。17人しかいないので、「とりあえず3年は見習い」みたいな余裕はない。1人ひとりが戦力として期待される。プレッシャーでもあるけど、それだけ早く、本気の仕事を任せてもらえるということでもある。

「大手で大きな歯車の一部になるか、小さい会社で全身を使うか」。これは優劣ではなく、好みです。だから僕は、大手を悪く言いません。安定や規模が欲しい人は、大手のほうが幸せだと思う。

でも、「早く打席に立ちたい」「広く触りたい」「自分の意見を会社に届けたい」——そういう高専生には、うちの土俵のほうが圧倒的に面白い。待遇で殴り合わず、仕事の質で口説く。これが、求人倍率20倍の時代に、17人の会社が高専生に選んでもらうための唯一の道だと思っています。

まとめます。

  • 高専卒採用は1047人・求人倍率20倍・初任給4割増しの過熱市場
  • 中小は、規模・初任給では構造的に勝てない。だから張り合わない
  • 勝負どころは「任せる仕事の早さ・幅・経営との近さ」の3つ
  • 高専卒8人が、入社早期から中堅企業の基幹に近い仕事をしている
  • 口説き文句は「全員が即戦力扱いされる規模」

採用観点 — こんな高専生(とその先生)に届けたい

この記事は、そのまま採用メッセージです。

僕らが会いたいのは、こんな人。

  • 手を動かして何かを作るのが好きな高専生
  • 給料や規模より、「早く本気の仕事を任されたい」と思える人
  • AI・クラウド・データのどれかに興味があって、広く触ってみたい人

全部できる必要はありません。「やってみたい」が先にある人なら、うちで一番面白い打席に立てます。高専の先生方も、もし「大手とは違う進路を考えている学生がいる」なら、ぜひ一度声をかけてください。

会社の構造上、面接は最初から代表の僕が出ます。同じ高専出身として、進路の話を一緒にできるのを楽しみにしています。


沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum代表。沖縄高専出身。24歳で同社を立ち上げ、現在3期目・27歳。社員17人のうち8人が高専卒。同じ高専出身のエンジニアが、早くから本気の仕事に挑める環境づくりを大切にしている。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「早く打席に立てる環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。ご質問・カジュアル面談のお問い合わせもお気軽にどうぞ。

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