〒124-0023
東京都葛飾区東新小岩2丁目23−17

2026年10月23日

「システムを作ってください」と言われても、最初は作らない ── 20以上の案件でたどり着いた、業務整理から入るITコンサルの一気通貫

大きな疑問符のグラフィックを囲んで協力し合う人々のチーム。手前にはロケットが打ち上げられている。.

株式会社K.Platinum 清水洋太


「システムを作ってほしい」。お客様からそう相談されたとき、すぐに設計書を開く人は意外と少ないかもしれません。実は、その一言の奥には、まだ言葉になっていない本当の課題が隠れていることが、私の経験ではほとんどです。

弊社のITコンサルティングは、システム開発の依頼を待つのではなく、ビジネス課題の相談を聞くところから始まります。この記事では、提案から改善、開発、リリースまでを一気通貫で担うとはどういう仕事なのか、その流れと面白さをお伝えします。読み終えたとき、「自分が入ったらどこで力を発揮できそうか」を想像していただけたらうれしいです。

最初の打ち合わせは「作るもの」ではなく「困りごと」の話から ── 製造業のお客様の場合

ある製造業のお客様との打ち合わせでの出来事です。相談の第一声は「Excelの集計が追いつかないので、新しい管理システムを入れたい」でした。ところが、業務の流れを一つずつ伺っていくと、集計が遅れる本当の原因は、データの入力ルールが部署ごとに違うことでした。

このまま新しいシステムを作っても、入力ルールが揃わなければ、結局同じ場所でつまずきます。そこで私たちは、システムの提案書を出す前に、まず業務フローを一枚の図に整理して見ていただくことにしました。「ここで手作業が二回発生していますね」と図を指すと、現場の方が「たしかに、そこが一番大変でした」とうなずいてくださる。この瞬間が、私は好きです。

一般的なコンサルティングは戦略や提案までで終わり、システム会社は開発から入る、という分業がよくあります。弊社は、ビジネス課題の側から参入できて、システム開発も自社で一通り対応できる。だから、最初の相談の入口を「システムありき」にせずに済むのです。

業務整理の段階では、特別なツールを使うわけではありません。ホワイトボードと付箋、あるいはオンラインの共有ボードに、現場の方の言葉をそのまま書き出していきます。「この確認は、なぜ必要なんですか?」と素朴に質問することが、実はいちばん大事な仕事です。専門用語を並べるよりも、相手の言葉で話を聞ける人のほうが、課題の芯に早くたどり着きます。

業務整理 → 業務改善 → システム化 → AI導入:順番を飛ばさない一本の道

弊社が大切にしている流れは、業務整理、業務改善、システム化、AI導入という四つの段階です。順番にはちゃんと意味があります。

業務整理では、いま何が起きているかを見える形にします。業務改善では、システムを使わなくても解決できるところは、ルールや手順の見直しで先に解決します。そのうえで、それでも残る課題をシステム化で解決します。AI導入は、整理された業務とデータがあって初めて、効果が出るものだと考えています。

たとえば、問い合わせ対応にAIを入れたいという相談があったとします。もし業務が整理されていなければ、AIに何を任せて何を人が判断するのかが決められません。順番を飛ばさないことが、遠回りに見えて、いちばん確実な近道になります。

この一本の道を、一人のエンジニアが全部やる、という意味ではありません。業務を整理する人、設計する人、実装する人、プロジェクトを進める人。それぞれが役割を持ちながら、業務・IT・マネジメントの三位一体で、お客様の課題にチームで向き合います。

図版

提案から入るから、「作って終わり」にならない ── 未経験から視野が広がる成長の道すじ

一気通貫の面白さのひとつは、自分が書いた提案が、そのまま自分たちの仕事として返ってくることです。提案書に「この業務は三か月で改善できます」と書いたら、その責任はそのまま私たちにあります。だから提案の段階から、実現できるかどうかを本気で考えるようになります。

現役のITエンジニアが提案に入ることにも意味があります。営業と開発が別々の会社や部署にあると、提案の内容と実際の開発との間にずれが生まれがちです。弊社では、提案の場に開発をよく知るメンバーがいるので、「その仕様だと運用でつらくなりますよ」と、リリース後の姿まで見据えた会話ができます。

もちろん、提案から運用までを見渡す仕事は、最初から全部できなくて大丈夫です。設立から2年で20以上の開発プロジェクトを経験してきましたが、メンバーは最初、要件のまとめや資料づくり、テストといった一部分から入ります。少しずつ、前後の工程に視野が広がっていくのがこの仕事の成長の仕方です。

たとえば、最初はテストを担当していたメンバーが、不具合の原因を追ううちに「そもそも要件のここがあいまいだった」と気づきます。次の案件では、要件を整理する打ち合わせに同席するようになり、その次には、お客様に質問をする側に回っている。こうした変化は、一気通貫だからこそ起きるものです。工程ごとに担当が完全に分かれていたら、自分の仕事が前後とどうつながっているのかを、体感する機会はなかなか得られません。

もう一つ大事にしているのが、リリース後の姿です。システムは、使われ始めてからが本番です。運用してみて初めて見える改善点を拾い、次の提案につなげていく。そうして、お客様と長く付き合える関係を育てていきます。

エンジニア募集中! 完全オンライン・未経験歓迎。カジュアル面談から受け付けています。募集要項と面談の申し込みを見る

生成AIで開発を速くしても、「何を作るか」を決めるのは人

開発の現場では、生成AIも積極的に使っています。文書の下書き、コードの生成、コードレビューと、段階ごとにツールを使い分けることで、従来より大幅に短い時間で形にできるようになりました。

ただし、AIが速くなるほど、「何を作るべきか」を決める人の価値は高まります。お客様の言葉の裏にある本当の課題を見つけること、現場の方が使い続けられる形に落とし込むこと。これは、まだまだ人が話を聞いて、考えて、決める仕事です。

ITコンサルの仕事は、技術を深めることと、人の話を聞く力を磨くことの両方が身につきます。どちらか一方が得意でも、もう一方を伸ばせる環境があります。未経験から入った方が、数か月後に提案の場で発言している、という場面も珍しくありません。

まとめ:課題の入口から出口まで、一緒に歩ける人と働きたい

「作る人」でも「考える人」でもなく、課題の入口から、リリースという出口まで一緒に歩く人になれること。それが弊社のITコンサルティングの面白さだと、私は思っています。

まだ経験が浅くても、完全オンラインで働けて、未経験の方も歓迎しています。大切なのは、お客様の困りごとに興味を持てることと、分からないことを分からないと言えること。あとは、現役のエンジニアが隣で一緒に進めます。

「システムを作る前に、まず課題を一緒に考えたい」。そう感じた方は、ぜひ一度、お話ししてみませんか。カジュアルな面談から歓迎しています。


清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

envelopemap-marker linkedin facebook pinterest youtube rss twitter instagram facebook-blank rss-blank linkedin-blank pinterest youtube twitter instagram