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2026年4月6日

資本金10万円のIT企業の社長と営業部長が、格闘技の同じ大会に出場した話

黒いスーツにドレスシューズを履いた2人の男が、明るい照明の下、ボクシングリングに立ち、ファイティングスタンスで向かい合っている。.

社長と営業部長、どっちが強いか——あなたの会社で、この問いに本気で答えを出そうとした人はいるだろうか?

うちの会社では、実際にリングの上で確かめたことがある。

K.Platinumという会社は、少し変わっている。IT企業なのに、代表の僕がプロキックボクサーで、営業部長も格闘技をガチでやっている。2人そろって「レキオバトル」という格闘技大会に出場した——そんな会社だ。

「面白いエピソードがありますよ」くらいの軽い気持ちで書き始めたけど、書いてみたら、これはK.Platinumの組織の本質に触れる話だった。


レキオバトルとは何か

まず「レキオバトル」を知らない人のために。

レキオとは琉球(沖縄)の古い呼び名。レキオバトルは沖縄発の格闘技イベントで、プロ・アマ問わず様々なファイターが集まって戦う。空手、キックボクシング、MMA——異なる格闘技のバックグラウンドを持つ選手が混在する独特の大会だ。

沖縄出身の僕にとって、レキオバトルはなじみ深い。沖縄工業高等専門学校の時代から格闘技が身近にある環境で育ったし、今もエボリューションムエタイジム(沖縄)所属のプロキックボクサーとして現役を続けている。高専を卒業して東京でITコンサルの世界に入り、24歳でK.Platinumを起業した今も、格闘技は僕のアイデンティティの一部だ。

毎日スーツを着てクライアントと打ち合わせしながら、夜はジムで本気でミットを叩く。これが僕の日常だ。


代表・沼田海斗とキックボクシング

キックボクサーとして練習する男性

格闘技を始めたのは高専時代だった。

沖縄という土地柄、格闘技は身近な存在だ。空手の道場は至る所にあるし、キックボクシングジムも盛んだった。高専で技術を学びながら、放課後はジムで汗を流す。その習慣が今も続いている。

社長になってからも、格闘技を辞めようと思ったことは一度もない。むしろ、会社の規模が大きくなるにつれて、格闘技の重要性を強く感じるようになった。

なぜか。

試合に出るということは、逃げ場がないということだ。相手は待ってくれない。言い訳は通じない。体が動かなくても、心が折れそうでも、ゴングが鳴ったら戦うしかない。そのプレッシャーの中で自分を保つ訓練が、経営者としての判断力を鍛えていると実感する。

K.Platinumを設立した当初、資本金は10万円だった。今は2,000万円まで増資したが、最初の頃は「来月の給料を払えるか」というプレッシャーを毎月感じていた。あの感覚は、試合前夜の緊張と似ている。慣れるものじゃないけど、立ち向かい方を知っているかどうかで、結果は大きく変わる。


営業部長・高田旭と格闘技

うちの営業部長・高田旭も格闘技をやっている。

格闘技もITもガチでやる男——これが高田を一言で表す言葉だ。営業という仕事を「戦い」として捉えている。相手の論理を崩し、自分の軸を持ち、最終的に握手する。格闘技で身につけた「相手との距離感を読む力」が営業でも活きている、と本人は言う。

実際、高田の営業スタイルは独特だ。圧力をかけるわけじゃない。でも押されない。相手が何を求めているかを素早く察知して、自分のペースに持ち込む。それはリングで培った感覚が土台にある。

格闘技経験者と一緒に働いて気づいたことがある。格闘技をやっている人間には「負けを次に活かす文化」が染み付いている。試合で負けることは格闘家にとって日常だ。大事なのは負けた後にどう修正するか。これは仕事でも全く同じで、高田も僕も「負けを引きずらず、分析して次に動く」という行動様式が体に入っている。


レキオバトルに2人で出場した話

フィストバンプする2人のファイター

レキオバトルに2人で出場した日のことを話す。

正確に言えば「代表 vs 営業部長」の直接対決ではない。それぞれが別の相手と戦う形で、同じ大会に出た。でも控室で準備し、試合を終えてから互いの戦いぶりを振り返った。その体験が、2人の関係を変えた。

普段の仕事では、僕と高田はよく意見がぶつかる。営業方針、提案内容、優先順位——立場が違えば考え方も違う。でもレキオバトルの控室で、2人ともグローブを手にしていた瞬間、「こいつは本気でやっている」という確信が生まれた。

あの準備の孤独感、試合前の静けさ、「やるしかない」と覚悟を決める瞬間——格闘技をガチでやっている人間のことは、同じ経験をした人間にしか分からない。それを共有できる相手が社内にいるのは、言語化するのが難しいけど、ものすごく大きなことだ。

試合後に2人で飯を食いながら、反省点や良かった点を出し合った。普通の飲み会より格段に話が濃かった。仕事の話もしたが、その日の会話だけでいくつかの方針が決まったくらい、建設的な対話ができた。

リングの上で見せた本気さを、互いが知っている。その関係性は、仕事上の信頼とは別の、もっと根源的な繋がりだと感じている。


「本気さ」が組織に与えるもの

代表がプロキックボクサーを続けていることを、最初から全員に公言してきたわけじゃない。「エンジニアが集まる会社の社長が格闘技?」と引かれる可能性もあると思っていた。

でも今は、これがK.Platinumという組織の空気を作っていると確信している。

本気でやっている人間のそばには、本気でやろうとしている人間が集まる。スポーツでも仕事でも同じだ。K.Platinumには現在17名のメンバーがいるが、そのうち8名が高専出身者——つまり、「技術を本気で学んできた人間」が半数近くを占めている。代表の「本気でやる」という姿勢が、会社の雰囲気として伝わっているのかもしれない。

格闘技のリングに立つことと、ITコンサルとして提案資料を作ることは、表面上は全く違う。でも「準備して、本番に臨んで、結果を受け止めて、次に活かす」というサイクルは同じだ。そのサイクルを何度も回せる人間が、K.Platinumには揃っている。

エンジニアとして「本気で挑戦できる環境」に興味がある方は、ぜひK.Platinumの採用情報を覗いてみてほしい。


弱さを見せられる組織は、強い

K.Platinumが変わっている点をもう一つ。「社長が弱みを見せる会社」だということ。

試合で負ければそれは事実だ。プロキックボクサーとして3戦して、勝てなかった試合もある。それを社内でも隠さず話す。「負けました、次はこう戦います」と。経営でも同じで、「今期の反省点」を全員に共有する文化を作っている。

弱みを見せても怖くない。なぜなら「本気でやった結果の負け」は誰も責めないという共通認識が、格闘技を通じて自然にできあがっているからだ。

入社したメンバーからこんな言葉を聞くことがある。「前の会社では失敗が怖くて、挑戦をためらっていた」と。K.Platinumでは、失敗を隠さない文化がある。格闘技が教えてくれた「負けは成長の素材」という考え方が、組織全体に根付いている。


まとめ — 強い組織とは、本気になれる人間が集まる場所

社長と営業部長が同じ格闘技大会に出る会社、K.Platinumについて書いた。

ユニークな話として読んでもらえたなら嬉しいけど、本当に伝えたかったのはこれだ。

K.Platinumは、仕事の外でも本気になれる人間が集まっている会社だ。

ITコンサルという仕事は、クライアントの経営課題に向き合う仕事だ。生半可な準備では本質的な提案はできない。格闘技のリングで本気を出せる人間は、仕事のリングでも本気を出せる——僕はそう信じている。

エンジニアとしてのキャリアを、「本気でやっている人たちと一緒に」積み重ねたいなら、K.Platinumは合うかもしれない。格闘技が好きかどうかは問わない。ただ、何かに本気になったことがある人、今まさに本気になりたいと思っている人——そういう人と話したい。


沼田海斗(ぬまた かいと)
株式会社K.Platinum 代表取締役。沖縄工業高等専門学校メディア情報工学科卒業後、トヨタシステムズでプロジェクトリードを経験。スタートアップITコンサルを経て24歳でK.Platinum設立。現在3期目・27歳。プロキックボクサーとしても活動中(エボリューションムエタイジム所属、3戦)。「戦うエンジニア」をモットーに、SES・ITコンサル・プログラミングスクール「ジゴカツ」を経営する。


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