「ITコンサル会社なのにラーメン店やってるんですか?」
この質問、もう何十回聞かれたか分からない。面接でも、商談でも、飲み会でも。大体みんな同じ顔をする。「え、マジで?」っていう、あのちょっと困惑した表情。
うん、マジです。
この記事では、なぜK.Platinumがラーメン店をやっているのか、そして、その体験がエンジニアの成長にどう関係しているのかを話そうと思う。「ITベンチャーへの転職を考えているけど、会社の雰囲気がよく分からない」という人にこそ、読んでほしい。
なんでITコンサルがラーメンなのか
K.Platinumは、従業員17名のITコンサル会社だ。SES、ITコンサルティング、プログラミングスクール「ジゴカツ」、自社サービス開発。やっていることは普通のIT企業に見える。
でも、ラーメン店もやっている。
「多角化ですか?」と聞かれることもあるけど、正直に言うとそんなカッコいい理由じゃない。もっと根っこにある、僕の「こうありたい」という思いから始まった話だ。
僕は沖縄高専を出て、トヨタシステムズでPLをやって、スタートアップのITコンサルに転職して、24歳で独立した。今は3期目、27歳。会社の資本金は設立時の10万円から2,000万円になった。
キャリアだけ見ると、ずっとIT畑を歩いてきた人間に見えると思う。でも、僕がやりたかったのは「ITの会社を作ること」じゃない。「面白い人が集まって、面白いことをやる場所」を作りたかった。
会社のビジョンは「WORKER 3.0」——多重請負構造を壊して、エンジニア一人ひとりが自分の市場価値で勝負できる世界を作ること。そのためには、技術力だけじゃなくて、人間としての引き出しの数が大事だと僕は思っている。
ラーメン店は、その哲学の象徴だ。
ITコンサルとラーメンの、意外すぎる共通点

「全然違うでしょ」と思うかもしれない。でも、共通点はかなりある。
まず、オペレーション設計。 ラーメン店の厨房って、めちゃくちゃシステムだ。注文が入ってから提供までの動線、仕込みの段取り、在庫管理、ピークタイムの人員配置。これ、ITプロジェクトのタスク管理と本質的に同じなんだよね。
「この工程のボトルネックはどこか」「並列で処理できるタスクはどれか」「想定外の負荷が来たときのバッファは」——ラーメン屋のオペレーションを考えるとき、エンジニア脳が活きる。
次に、顧客体験の設計。 ITコンサルの仕事って、結局「クライアントの課題を解決して満足してもらうこと」だ。ラーメン店も同じ。お客さんが店に入って、ラーメンを食べて、「また来よう」と思って帰っていく。そこまでの体験をどう設計するか。
UXデザインの考え方は、ラーメン屋にもそのまま使える。メニューの見せ方、注文のしやすさ、提供スピード、味のクオリティコントロール。全部がユーザー体験だ。
そして、チームワーク。 ラーメン屋は一人じゃ回せない。仕込み担当、調理担当、接客担当。限られた人数で回すからこそ、全員がお互いの動きを理解して、カバーし合わないと崩壊する。少数精鋭のIT開発チームと同じ構図だ。
K.Platinumのメンバーにも、実際にラーメン店のオペレーションを体験してもらうことがある。コードを書くのとは全然違う筋肉を使うけど、「段取り力」「臨機応変さ」「チームの呼吸」みたいなものは、確実にエンジニアとしての仕事にも返ってくる。
よく「IT企業は飲食と関係ないでしょ」と言われるけど、僕からすると逆だ。飲食は、ITで抽象化されがちなものを全部リアルに突きつけてくる世界だ。サーバーのCPU使用率じゃなくて、目の前のお客さんの表情。デプロイの成功ログじゃなくて、「うまい」の一言。ビジネスの原点を思い出させてくれる。
エンジニアがラーメンを作って気づいたこと
ある日、うちのエンジニアが「ラーメン屋の仕込み手伝いたいです」と言い出した。
正直、ちょっと驚いた。でも「やりたいなら、やってみ」と送り出した。彼が帰ってきて最初に言ったのがこれだった。
「物理的なプロダクトって、デプロイしたら取り消せないんですね」
笑った。でも、本質を突いていると思った。
ソフトウェアは、バグがあったらhotfixを出せる。リリースしてから修正できる。でもラーメンは、お客さんの目の前に出した瞬間がプロダクションだ。麺の茹で加減を間違えたら、もう巻き戻せない。
この「一発勝負の緊張感」を体験して帰ってきたエンジニアは、コードレビューの精度が明らかに上がった。「本番に出す前に、もう一回確認しよう」という意識が自然と身についたんだと思う。
他にも、「原価計算の感覚が身についた」「お客さんと直接話すことで、エンドユーザーの気持ちが分かるようになった」という声もあった。特に原価計算の話は面白くて、ラーメン一杯の原価構造を理解したエンジニアは、システム開発の見積もりでも「この工数はどこに効いているのか」をリアルに考えるようになった。
あと、予想外だったのが「接客を経験して、要件定義のヒアリングがうまくなった」というメンバーの声だ。お客さんが「もうちょっと味濃いめで」と言ったとき、それが醤油なのか塩分なのか出汁なのかを聞き分ける力。これ、クライアントの「もうちょっと使いやすくしてほしい」を具体的な要件に落とし込む力と、やっていることは同じだ。
僕がラーメン店をやっている理由の一つが、まさにここにある。エンジニアの成長に必要なのは、技術の勉強だけじゃない。 違うフィールドで汗をかいて、違う視点を手に入れること。それが結果的に、エンジニアとしての幅を広げる。
プログラミングスクール「ジゴカツ」でも、技術だけじゃなくてビジネス感覚を身につけることを大事にしている。エンジニアが「コードを書く人」で終わるんじゃなくて、「価値を生み出す人」になるために。ラーメン店はその考え方の、少し極端な実践例だ。
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「型にはまらない」がK.Platinumのカルチャー

ラーメン店だけじゃない。K.Platinumには、普通のIT企業っぽくないカルチャーがいくつもある。
代表がプロキックボクサー。 僕は今もリングに上がっている。プロ3戦。殴り合いから学べることは多い。相手の動きを読む、自分の体力をマネジメントする、恐怖を受け入れて前に出る。全部、ビジネスに通じる。
営業部長もキックボクシングをやっている。 社長と営業部長がガチでスパーリングする会社は、他にほとんどないだろう。でもこれ、お互いの信頼関係を築くのに一番効いている。拳を交えた相手には、遠慮なく本音が言える。
高専生を積極的に採用している。 17名中8名が高専出身。僕自身が沖縄高専出身で、高専生のポテンシャルを知っているから。大学のブランドじゃなく、「何ができるか」で人を見る。
ママチャリで日本一周した社長。 高専卒業間際にやった。この経験で学んだのは、「とりあえず漕ぎ出せば、なんとかなる」ということ。起業もラーメン店も、根底にあるのはこの感覚だ。
こうやって並べてみると、共通点が見えてくる。全部、「やったことないけど、やってみよう」から始まっている。
ITコンサルだからITだけやる、なんてルールはない。エンジニアだから技術だけ磨けばいい、なんてこともない。自分の枠を自分で決めた瞬間に、成長は止まる。
K.Platinumのラーメン店は、そういうメッセージでもあるんだと思う。
「CHANCE, CHANGE, CHALLENGE」——僕たちの行動指針だ。チャンスを見つけたら、自分を変えて、挑戦する。ラーメン店をやるのも、キックボクシングのリングに上がるのも、全部この指針の延長線上にある。行動指針がただのスローガンじゃなくて、社長自らが体現している。だからメンバーも「あ、本気なんだな」と思ってくれる。
「面白い会社で、実力をちゃんと評価してほしい」と思っている人へ
ここまで読んで、「この会社ヤバいな」と思ったか、「面白いな」と思ったか。どっちでもいい。
でも、もし「面白いな」と思ったなら、僕たちは気が合うかもしれない。
K.Platinumが求めているのは、特定のプログラミング言語ができるとか、○○の資格を持っているとか、そういうスペックだけの話じゃない。「面白いことを見つけたら、とりあえずやってみる」というマインドを持っている人。 それが一番大事だ。
ラーメン店のオペレーションから学ぶエンジニア、キックボクシングのリングで鍛えられるメンタル、ママチャリで日本一周する行動力。全部バラバラに見えるけど、全部つながっている。
ITコンサルの枠を超えた会社で、一緒に面白いことをやりませんか。
筆者プロフィール
沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum 代表取締役。沖縄高専出身。トヨタシステムズでPL → スタートアップITコンサル → 24歳で独立。現在3期目・27歳。プロキックボクサー(3戦)。高専卒業間際にママチャリ日本一周を達成。「戦うITコンサルタント」。
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