株式会社K.Platinum 清水洋太
「まだ採用するかどうかも分からない相手に、なぜそこまで時間をかけるんですか?」——弊社の活動を知った方から、そう聞かれることがあります。
急成長中の会社にとって、時間はいちばん貴重な資源です。弊社K.Platinumは約12名、平均年齢27.5歳。目の前の案件も、採用も、社内の仕組みづくりも、同時に動いています。それでも私たちは、「すぐには売上にならないこと」にけっこうな時間を使っています。学生向けプログラミングコンテストへの協賛、高専からの採用、インターンの受け入れ、そして未経験からエンジニアを目指す人のためのスクール運営。今日はその「なぜ」をお話しします。読み終わるころには、弊社がどんな価値観で動いている会社なのか、少しだけ伝わるはずです。
会社の一番上に、「エンジニアを幸せにする」を置いている
弊社には、事業のいちばん上に掲げているパーパス(存在意義)があります。それが「エンジニアを幸せにする」という言葉です。
その下に、ミッションとして「エンジニアの能力を可視化する仕組みをつくる」、ビジョンとして「稼げるエンジニアを量産する」を置いています。並べてみると、3つに共通しているものが見えてきます。主語がぜんぶ「エンジニア」なんです。自社の利益でも、特定の技術でもなく、エンジニアという人たちそのものを真ん中に置いている。
ここで私たちがこだわっているのは、「エンジニア」を自社の社員だけに限定しない、ということです。もし「うちの社員が幸せならそれでいい」で線を引いてしまったら、それはただの内向きな福利厚生の話になってしまう。そうではなくて、まだ出会っていないエンジニア、これからエンジニアになろうとしている人、いま別の場所で伸び悩んでいる人まで含めて、「エンジニアの市場価値を上げる」ことを本気で考えたい。
だから弊社は、採用でつながるより前の段階から、エンジニアやその卵と関わる活動を続けています。遠回りに見えるかもしれません。でも、パーパスを本気で掲げるなら、入り口の外にも手を伸ばすのが自然だと考えています。
学生の作品に、本気で刺激を受ける
その一つが、高等専門学校(高専)の学生が腕を競うプログラミングコンテストへの協賛です。あわせて、2026年度は高専からの採用にも力を入れ、インターンの受け入れも行っています。
高専生の作品に触れると、正直、こちらが刺激を受けます。まだ学生でありながら、身近な困りごとを自分の手で解決しようとする発想力と、それを動くものにしてしまう技術力。実務経験の長さとは別の軸で、「面白いものをつくる力」がそこにはあります。弊社のメンバーがコンテストや面談で学生と話したあと、「あの視点はなかった」「悔しいけど良かった」と口にすることは珍しくありません。
インターンで来てくれた学生にも、見学だけで終わらせないことを心がけています。できるだけ実際に手を動かす場面を用意し、現役のエンジニアがすぐ隣で、分からないことをその場で答える。学生からすれば「プロの現場はこう動いているのか」を肌で感じられますし、私たちからすれば、フレッシュな問いに自分たちの"当たり前"を問い直してもらえる。教える側が、いちばん学んでいるのかもしれません。
なぜ、すぐには採用につながらないかもしれない場に時間を使うのか。もちろん、優秀な人と早くから出会いたい気持ちはあります。でも、それだけではありません。エンジニアという仕事を「面白い」と思ってもらいたい。技術で誰かの役に立つ手応えを、一人でも多くの若い人に知ってほしい。その裾野が広がることが、めぐりめぐって業界全体を、そして私たち自身を豊かにすると信じているからです。
弊社のバリューに「KEWL(カッコよくあれ)」という言葉があります。遊び心を忘れず、革新を生み出す若者心を大事にする、という意味です。学生の挑戦を応援することは、この価値観そのものだと思っています。

「育てる」は、事業にも社内にも通っている
この「育てる」という姿勢は、社外活動だけの話ではありません。弊社の事業そのものにも、深く根を張っています。
弊社はプログラミングスクール事業として、キャリアコーディネート型の「Ktech」、未経験から実践型フリーランスを目指す「Kフリー」、未経験エンジニアの育成と転職までを伴走する「GutsBootcamp」を運営しています。講師を務めるのは、大手企業出身の現役・元エンジニアたち。教科書的な知識ではなく、現場で本当に使えるスキルを、実践を通じて手渡すことを大切にしています。
スクールでこだわっているのは、「教えて終わり」にしないこと。学んだ人がその先で本当に活躍できるところまで見届けたい。だからキャリアの相談にも乗りますし、転職やフリーランスとしての一歩目まで伴走します。技術を渡すだけでなく、その人の「次」まで一緒に考える。それが私たちのスクールのやり方です。
そして、同じ「育てる」が社内にも流れています。入社後はOJTを中心に、先輩が隣で伴走しながら仕事を覚えていく。オンラインでの勉強会やLT会(ライトニングトーク=短い発表会)も定期的に開いていて、誰かが学んだことをチームに還元する文化が根づいています。20代でリーダーを任されるメンバーも多く、年次ではなく「やってみたい」という意思で役割が回っていきます。
外に向けて学生や未経験者を応援することと、中で社員が学び合うこと。この二つが同じ「育てる」でつながっているのは、偶然ではありません。エンジニアの成長を会社の真ん中に置いているからこそ、事業も、社外活動も、社内文化も、自然と同じ方向を向くのだと思います。
「エンジニアを育てる会社」で働くとは、実際どういうことなのか。もう少し具体的にイメージしたくなった方は、K.Platinumの採用情報ものぞいてみてください。仕事内容や働き方が、もう一歩つかみやすくなるはずです。
だから、入った人もちゃんと伸びる
ここまで読んで、「学生や未経験者の話でしょう」と感じた方もいるかもしれません。でも、実はここが採用候補者のみなさんにいちばん関わる部分です。
「育てる」を本気でやっている会社は、入社したあとの景色も違います。弊社は未経験の方も歓迎していますし、研修制度や資格取得の支援もあります。働き方はフルリモートが基本で、副業も相談可能、服装も自由。学びやすく、挑戦しやすい環境をできるだけ用意しているつもりです。
たとえば、入社してまだ日が浅いメンバーが、勉強会で見つけた改善アイデアを、そのままチームの仕組みに取り入れる。そんなことが、弊社では普通に起きます。「まだ早い」で止めるのではなく、「やってみよう」で背中を押す。失敗も含めて経験にしてもらう。それが、いちばん早い成長の道だと考えているからです。
そして何より、弊社が目指しているのは「エンジニアが正当に評価される、実力主義・成果主義の会社」です。年次や肩書きではなく、出した成果と伸びていく力で評価される。育てる文化と実力主義は、一見すると相反するようで、実はセットです。きちんと育つ土壌があるからこそ、実力で勝負できる。「この人を伸ばそう」という空気の中でこそ、人は思いきり挑戦できるのだと思います。
さいごに
採用の前から、エンジニアやその卵と関わり続ける。遠回りに見えるこの選択を、弊社はこれからも続けていきます。それが「エンジニアを幸せにする」という約束を、口先だけにしないための、私たちなりの覚悟だからです。
もし、この考え方に少しでも共感してくださったなら。そして「実力で正当に評価される環境で、育ちながら挑戦したい」と思ってくださるなら、ぜひ一度お話ししましょう。弊社ではカジュアル面談も歓迎しています。あなたがこれまで大切にしてきた挑戦の話を、聞かせてもらえたら嬉しいです。
清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

