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2026年10月28日

全員リモートの会社で、どうやって「教え合う」のか ── 5分のLT会が、いちばん効く研修になった理由

封筒を背景に、稲妻のアイコンとユーザーのアバターが描かれたチャットバブルが表示されたコンピュータの画面。.

株式会社K.Platinum 清水洋太


「リモート中心の会社だと、同僚から学ぶ機会が少ないのでは?」。選考の中で、候補者の方からいちばんよくいただく質問のひとつです。

正直に言えば、その心配はもっともだと思います。同じ空間にいれば、隣の席の人の画面を覗いたり、雑談の中でヒントをもらったりできます。オンラインではそれが自然には起きません。

K.Platinumは、原則リモートで働く会社です。だからこそ、学び合いは「仕組み」として用意しています。その中心にあるのが、オンラインで定期開催している勉強会とLT会(ライトニングトーク)です。この記事では、準備の負担を減らして続けるための工夫と、参加した人に起きる変化を紹介します。

「教える側に回る」ことが、いちばん学びになる

LT会は、短い時間で一人が一つのテーマを話す場です。難しい準備は求めていません。最近つまずいたこと、調べて分かったこと、試してみて失敗したこと。そうした「現場で拾った小さな発見」が主役になります。

発表者になって驚くのは、話そうとした瞬間に、自分が分かっていなかった部分が見えてくることです。たとえば「このエラーはこう直しました」と説明しようとすると、「なぜ直ったのか」を聞かれたときに答えられない自分に気づきます。そこで改めて調べ直す。この往復が、そのまま理解の深さになります。

弊社では、教える側に回ることを「余裕のある人がやるもの」とは考えていません。入社して間もない人ほど、新しい目で見た気づきを持っています。「この手順書、ここが分かりにくかった」という一言が、チーム全体の改善につながることもあります。

たとえば、あるメンバーが「PRのレビューで、指摘の書き方を変えたら議論が速くなった」という話をしたとします。内容は小さなことです。けれど、聞いていた別の案件のメンバーが翌週から同じやり方を試し、さらにその工夫を自分の言葉で付け足して共有する。こうして一つの発見が、人から人へ渡るたびに少しずつ磨かれていきます。

私が大切にしているのは、成果の大小ではなく「共有された」という事実そのものです。小さな気づきでも、話してくれたことに対して「ありがとう」と返す。その積み重ねが、次の発表への心理的なハードルを下げてくれます。

準備のハードルを下げる ── 5分に区切ると、勉強会は続く

勉強会が長続きしない理由の多くは、準備の負担にあります。立派な資料を作らなければと思うほど、手が止まります。

そこで、LT会は短く区切る方針です。話す時間は5分ほど、スライドは数枚で構いません。画面を共有して、ざっくり話す。うまく話せなくても構いません。聞く側も「完璧な発表」を期待していないので、場の空気は軽やかです。

もう一つ大切にしているのは、質問しやすい雰囲気です。20代のリーダーも多い会社なので、年次や役職に関係なくフラットに話せる土壌があります。発表のあとにチャットが流れ、「それ、うちの案件でも使えそう」「別のやり方もありますよ」と会話が広がっていく。この小さな往復が、次の発表のネタにもなります。

準備のコツも、実はとてもシンプルです。①伝えたいことを一文で決める、②そのきっかけになった場面を一つだけ選ぶ、③結論を最初に言う。この三つだけで、数分のLTは十分に成立します。スライドが一枚でも、画面にコードを映すだけでも構いません。

オンラインならではの良さもあります。録画やチャットのログが残るので、その日に参加できなかった人も、後から見返せます。案件の都合で時間が合わないメンバーがいても、学びの機会から取り残されにくいのは、リモート中心の会社ならではの利点だと感じています。

図版

案件が違うからこそ、業務・開発・AI活用の学びが交差する

K.Platinumのメンバーは、それぞれ別の案件で動いています。ITコンサルティングを軸に、業務整理から要件定義、開発、リリースまで関わる案件もあれば、AIや機械学習、クラウド基盤の構築に近い案件もあります。

普段は別々の現場にいるので、他の人が何に悩み、どう解いているかは見えにくいものです。LT会は、その壁を越える場にもなります。

例えば、ある案件で整理した業務フローの考え方が、別の案件の要件定義でそのまま使える。クラウドの設計で得た知見が、別のメンバーの開発の判断材料になる。案件の垣根を越えて知識が交差することで、一人では届かない引き出しが増えていきます。

たとえば、ITコンサルティングの案件で「お客様の業務を整理するとき、最初に何を聞くか」という話が出たとします。エンジニアにとっては、コードを書く前の大事な前提です。逆に、開発寄りのメンバーが話す「この設計だと運用で苦労する」という視点は、提案段階のメンバーにとって貴重な判断材料になります。業務、IT、マネジメントの三つを一気通貫で見る弊社の仕事では、こうした視点の行き来が日常的に役立ちます。

また、生成AIの活用もよく話題になります。弊社ではChatGPT、Claude Code、Copilotを組み合わせた開発の進め方を実践していて、「どう頼むとうまくいったか」「どこで失敗したか」といった実体験は、聞いた人がすぐ試せる貴重な情報です。こうしたノウハウは、マニュアルにするよりも、人の声で伝わるほうが早いと感じています。

入社後の学び方 ── 研修・OJT・LT会をどう組み合わせるか

入社後の学びは、LT会だけではありません。入社時研修、業務研修、ビジネススキル研修といった研修の枠組みがあり、OJTを中心に先輩がサポートします。資格取得の支援制度もあります。

その上で、LT会や勉強会が「自分から学びに行く場」として機能します。たとえば入社して最初の数か月は、聞き手として参加するだけで十分です。そのうち、自分の担当で気づいたことを一度話してみる。慣れてきたら、他のメンバーが困っているテーマを自分から取り上げる。こうして、学ぶ人から、共有できる人へと役割が自然に広がっていきます。

LT会の雰囲気を、まず覗いてみませんか? K.Platinumではエンジニアを募集しています。働き方や学びの環境について、募集要項と選考の流れを見る

もちろん、無理に発表を求めることはありません。聞くだけの参加でも、チャットで一言感想を書くだけでも歓迎です。「今回は聞く側で学ぶ」と決めることも、立派な参加のかたちだと考えています。自分のペースで関わり方を選べることが、長く続けられる理由の一つかもしれません。

リモート中心でも、学びの密度は設計次第で高められると私たちは考えています。そのために必要なのは、特別な制度というより、「話してみよう」「聞いてみよう」と気軽に言い合える空気だと思っています。

リモートで働くと、「自分は今、ちゃんと成長できているだろうか」と不安になる瞬間があります。そんなとき、他のメンバーが話す小さな発見を聞くだけで、「自分も同じところで悩んでいた」「次はこれを試してみよう」と前向きな気持ちを取り戻せることがあります。学びの場は、知識を得るだけでなく、仲間の存在を感じられる場所でもあるのです。

まとめ ── 一人で抱え込まない働き方を

学び合いの場があることは、安心感にもつながります。分からないことがあっても、誰かが一度は同じところでつまずいていて、それを共有する文化があるからです。

K.Platinumは、メンバー同士が教え合いながら一緒に成長していく会社でありたいと考えています。経験が浅くても、発信することを歓迎します。むしろ、新しい視点を持つ人の声を待っています。

「リモートでも、仲間と学び合いながら成長したい」。そんな方は、まずはカジュアル面談で、私たちの雰囲気を感じてみてください。選考は書類選考のあとに面接を行い、最短1週間ほどで決まります。ご応募を心よりお待ちしています。


清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひエンジニア募集中!詳しい条件を見るからご覧ください。

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