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2026年5月1日

独立したいエンジニアへ。K.Platinumの"卒業制度"という考え方

ブリーフケースを持ったビジネスウーマンが、夕暮れのオフィスの廊下を歩いている。大きな窓から見える都会の高層ビルと、その後ろでデスクワークをする人々。.

「いつか独立したいんです」——面接でそう言われたら、普通の会社は構える。「こいつ、すぐ辞めるかも」と。でも僕は「じゃあ、うちで準備しない?」と返す。K.Platinumには、社員が"卒業"することを前提にした制度がある。

今日は、なぜ僕がそんな制度を作ったのか、そして具体的に何をやっているのかを全部話す。


「独立したい」と言える会社は、ほとんどない

エンジニアの世界には、ちょっとした矛盾がある。

技術力を磨いて、自分で案件を取って、自分の裁量で働きたい。そう思っているエンジニアは多い。でも、今の会社で「いつか独立したいです」なんて言ったら、次の評価面談が怖い。上司に「帰属意識がない」と思われるかもしれない。

だから多くのエンジニアは、その気持ちを隠したまま働き続ける。そして、準備不足のまま「えいや」で独立して、最初の半年で資金が尽きる——そんなケースを、僕は何度も見てきた。

これは本人にとっても、業界にとっても、もったいない話だ。

K.Platinumが「卒業制度」を掲げているのは、この矛盾を解消したかったからだ。独立を応援する会社があってもいいじゃないか、と本気で思っている。


24歳で起業した僕が「卒業制度」を作った理由

僕自身、24歳で会社を作った。

その前はスタートアップITコンサルで働いていた。コンサルの仕事は楽しかったし、成長もできた。でも「自分でやりたい」という気持ちがずっとあった。

独立を決めたとき、一番困ったのは「会社を辞めるまで、独立の準備ができない」ということだった。案件を自分で取ったことはないし、見積もりも請求書も作ったことがない。税金の仕組みも知らない。「エンジニアとしての技術力」と「独立して食っていく力」はまったく別のスキルだと気づいたのは、辞めた後だった。

資本金10万円で株式会社K.Platinumを作ったとき、最初の半年はほとんど手探りだった。契約書の書き方を調べ、営業の仕方をゼロから覚え、経理処理に四苦八苦した。

あの時の自分に言いたい。「会社にいるうちに、これ全部やっとけよ」と。

だから僕は、K.Platinumに「卒業」という概念を作った。社員が将来独立するなら、在籍中にその準備を全部させてしまおう、と。


エンジニアの独立を阻む「3つの壁」を在籍中に壊す

独立を阻む3つの壁

エンジニアが独立を考えたとき、大きく3つの壁がある。「案件の壁」「経営の壁」「孤独の壁」だ。

K.Platinumの卒業制度は、この3つを在籍中に潰すための仕組みになっている。


壁その1:「案件の壁」を壊す — 案件選択制×直接契約の経験

独立して一番最初にぶつかるのが、「案件をどうやって取るのか」問題だ。

会社員時代は営業部門が取ってきた案件にアサインされるだけ。自分で案件を選んだ経験がないから、独立した途端に途方に暮れる。「SESの仲介に頼るしかない」となったら、独立した意味が半減する。

K.Platinumには「案件選択制」がある。社員が自分で案件を選び、クライアントと直接やり取りする。これは独立の予行演習そのものだ。

案件の選び方、クライアントとの関係構築、単価交渉。会社に所属しているうちに、実戦でこれを経験できる。失敗しても会社がセーフティネットになるから、安心して挑戦できる。

独立後に「初めて案件を取る」のと、「100回目の案件を取る」のでは、メンタルの安定感がまるで違う。

エンジニアとしてのキャリアに「独立」という選択肢を持ちたい方は、ぜひK.Platinumの採用情報をチェックしてみてほしい。


壁その2:「経営の壁」を壊す — 見積・請求・契約書の実践機会

技術力には自信がある。でも見積もりの作り方が分からない。請求書のフォーマットも知らない。契約書を読んで「これはヤバい条項だ」と見抜くスキルもない。

これが「経営の壁」だ。エンジニアが独立で失敗するパターンの大半は、技術力不足ではなく、経営スキル不足だと僕は思っている。

K.Platinumでは、メンバーにも経営サイドの仕事に触れる機会を意識的に作っている。見積もりの作り方、契約書のチェックポイント、請求・入金のフロー。僕自身がやってきたことを、メンバーにも共有している。

17名の会社だからこそ、経営との距離が近い。大企業では「経理が全部やってくれる」から、お金の流れが見えない。K.Platinumでは、やろうと思えばお金の流れの全体像が見える。

「エンジニアなんだから技術だけやってればいい」——それは悪い意味での分業だ。独立したら、全部自分でやらなきゃいけない。だったら、会社にいるうちに全部見ておいた方がいい。


壁その3:「孤独の壁」を壊す — 卒業後もギルドとして繋がる

卒業後も繋がるギルドネットワーク

独立して半年くらい経つと、多くのフリーランスが「孤独」にぶつかる。

会社員時代は、隣にチームメイトがいた。困ったら相談できた。ランチに行けた。飲みに行けた。独立すると、それが全部なくなる。技術の壁にぶつかっても、経営の悩みが出ても、一人で抱え込むしかない。メンタルがやられるのは、案件がないときより、相談相手がいないときだ。

僕自身も起業直後にそれを経験した。エンジニアの友人は多かったけど、「経営者の悩み」を分かち合える相手はゼロだった。あの孤独感は、味わった人にしか分からない。

K.Platinumが目指しているのは「WORKER 3.0」——エンジニアが個人として自律しつつ、ギルドとして緩やかに繋がり続ける組織の形だ。

卒業したメンバーとは、その後も繋がり続ける設計になっている。案件の紹介、技術の相談、たまにはオフラインで集まる。「辞めたら終わり」じゃなくて、「卒業しても仲間」。

よくある退職者コミュニティとは違う。K.Platinumは最初から「卒業」を前提にした設計だから、卒業後の関係性も制度として組み込んでいる。一人で独立するのと、ギルドのバックアップがある状態で独立するのでは、精神的な安定感がまるで違う。


「踏み台にしてくれ」が本音

ここまで読んで「え、そんなに独立を支援して、人がいなくなったら困らないの?」と思うかもしれない。

正直に言う。短期的には困る。

でも、僕はこう考えている。「辞めたくなるような会社」に人は残らない。引き止めで残った人のパフォーマンスは上がらない。逆に、「この会社にいると成長できる」「ここで準備すれば独立もできる」と思える環境なら、結果としてメンバーは長くいてくれる。

そして卒業していったメンバーは、外から仕事を持ってきてくれる。一緒にプロジェクトを組む。新しいメンバーを紹介してくれる。長い目で見れば、卒業制度は「人材流出」ではなく「ネットワーク拡大」になる。

資本金10万円で始めた会社が、3期目で2,000万円にまで成長できたのは、目の前の利益より「人が育つ仕組み」を優先してきたからだと思っている。

僕の本音は「K.Platinumを踏み台にして、どんどん羽ばたいてくれ」だ。踏み台にされるのが嫌な会社は、踏み台にされる程度の会社だ。踏み台にされた上で「それでもあの会社は良かった」と言ってもらえる場所を作りたい。


エンジニアが選ぶべき「次の環境」とは

もしあなたが「いつか独立したい」と思っているなら、次の転職先を選ぶとき、こう考えてほしい。

「この会社は、自分が卒業するときに応援してくれるか?」

答えがNoなら、その会社にいる間、独立の準備は進まない。答えがYesなら、在籍期間そのものが独立の準備期間になる。

K.Platinumは、答えがYesの会社だ。


筆者プロフィール

沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum 代表取締役。沖縄高専卒→トヨタグループ→スタートアップITコンサル→24歳で起業。「エンジニアが自律できる組織」を掲げ、3期目・17名の会社を経営中。ママチャリで日本一周したこともある。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「独立も視野に入れたキャリアを築きたい」という方は、ぜひ採用ページで詳しい条件をチェックしてください。

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