株式会社K.Platinum 清水洋太
求人票を開いて、応募ボタンの手前で止まったことはありませんか。仕事内容も条件も悪くない。でも「実際のところ、どんな空気の会社なんだろう」が分からない。転職は生活ごと変える決断なので、慎重になって当然だと思います。
弊社の選考は、書類選考と2回のオンライン面接だけ。応募から最短1週間で結論が出ます。それでも私たちは「決める前に、一度こちらの現場を見てほしい」と言っています。K.Platinumには正社員としての採用のほかに、業務委託という形での参画があるからです。フルリモート・副業可のため、いまの仕事を続けながら関わり始める方もいます。この記事では、その入り口から入った人が何をしているのか、そしてなぜ弊社がその入り口を用意しているのかをお話しします。
書類1通と面接2回で、お互いを見極められるはずがない
弊社の選考は、書類選考のあと一次面接と最終面接の2回、いずれもオンラインです。応募から最短1週間で結論が出ます。スピードは、私たちが誇っている部分のひとつです。
それでも、面接という場で伝えきれないことがあります。
弊社のメイン事業はITコンサルティングです。特徴は「一気通貫」であること。お客様のビジネス課題に対して提案活動から入り、業務整理・業務改善からシステム開発、リリースまでを続けて担当します。仕様書を受け取って作り、納めて終わり、という形ではありません。
この「どこまで自分で決めていいのか」という距離感は、言葉で説明されても実感が湧きにくいものです。「裁量があります」と言われても、その裁量が心地よいのか、しんどいのかは人によって違います。
十数名という規模も関係しています。人数が少ないぶん、誰とどう働くかが仕事の質にそのまま出ます。組織の名前ではなく、目の前の人と直接やりとりする毎日です。合う・合わないは、実際にやりとりしてみて初めて分かります。
もうひとつ、こちら側の事情もあります。私たちも、書類と2回の面接だけで人を見極めきれるとは思っていません。スキルシートに書かれた技術は確認できても、課題が曖昧なまま渡されたときにどう動く人なのか、意見が割れたときにどう話す人なのかは、その場では見えにくい。お互いに分からないまま「入社」という重い決断をするより、一度一緒に仕事をしてみるほうが、結論の精度は上がります。
だから私たちは、いきなり全部を賭けなくていい入り口を用意しています。
「お試しだから雑務を」はしない ── 週の一部だけ関わる人に任せていること
誤解されやすいのですが、「お試しだから雑務を」という進め方はしていません。関わる時間が短くても、一気通貫の工程のどこか一区画を、責任ごと持っていただきます。
たとえば、業務ヒアリングの結果を整理して課題の構造に落とす作業。要件定義のうち特定の業務領域を担当する仕事。既存システムの改修を設計から任せることもありますし、他のメンバーのコードレビュー担当として入っていただくこともあります。
技術面では、Javaを中心にTypeScript、Python。クラウドはAWSとAzureの両方を扱います。生成AIを使った開発の進め方も、最初から一緒にやります。整理は対話型AI、実装の下書きはコーディングAI、レビューは別のAIに一度通してから人が見る。この流れは弊社の標準になっていて、入った初日から同じ環境で作業していただきます。
弊社は2023年に設立して、2年あまりで20を超える開発プロジェクトに関わってきました。そのうちの一つに、大手製造業のお客様から「毎月の集計作業に何日もかかっている」とご相談をいただいた案件があります。最初にやったのは開発ではなく、その作業を実際にしている方の一日を見せていただくことでした。結果として、新しいシステムを作らずに手順の組み替えと既存ツールの使い方の変更で解決した部分がかなりありました。こうした「作る前を決める」局面にも、関わりたい方には入っていただいています。
そして、手を挙げれば領域は広がります。「まだ業務委託だから」という理由で線を引くことはしません。提案の場に同席したい、AI導入の検討から関わりたい、と言われれば、その希望はまず実現の方向で検討されます。

エンジニア募集中です。 正社員はもちろん、業務委託・副業からの参画もできます。契約形態や働き方の詳しい条件は採用ページをご覧ください。
コアタイムなしで回るのは、判断の理由が文字で残っているから
この関わり方が成り立っているのは、働き方の設計と無関係ではありません。
弊社は原則リモートワークで、フルフレックス制、コアタイムはありません。標準の勤務時間は9時30分から18時30分ですが、全員が同じ時間に画面の前にいるわけではない、というのが実態です。
全員がバラバラの時間に動いていると、情報の受け渡しが心配になるかもしれません。それを支えているのは、判断の過程が文字で残っていることです。なぜこの設計にしたのか、どの案を検討して落としたのか。チャットのやりとり、ドキュメント、プルリクエストのレビューコメントに、その理由まで書き残す習慣があります。
週に数日だけ関わる人が最も困るのは「経緯が分からないこと」です。会議に出ていなくても、記録をたどれば議論の道筋が追える。この状態を保てているかどうかが、入り口の広さを決めています。
もうひとつは、質問しやすさです。「これ、聞いてもいいですか」を15分以内に言える関係でいられるように、みんなで気をつけています。稼働時間が限られている人ほど、詰まった時間の損失は大きいからです。
任意参加のオンライン勉強会やLT会も続けています。最近触った技術の話を15分だけ持ち寄る、気楽な会です。稼働日が限られている方が「その日は出られません」と言っても、誰も気にしません。録画と資料が残るので、後から追いつけます。
こうした仕組みは、副業の方のためだけに作ったものではありません。全員がリモートで、それぞれの時間で動いている以上、必要だったから整えてきたものです。結果として、関わる時間の長さに関係なく働ける場になりました。
正直に書くと、この環境は「書くことを面倒がる人」には向きません。口頭で済ませたい方には、少し窮屈に感じられると思います。
業務委託で入った人の行き先は、だいたい3つに分かれる
そのまま業務委託として長く続ける方。正社員に切り替える方。そして、やってみて「思っていたのと違った」と分かって離れる方です。
3つ目も、失敗だとは考えていません。入社してから半年後に同じ結論に至るより、はるかに良い結果です。私たちにとっても、その方にとっても。
弊社が目指しているのは、エンジニアが実力で正当に評価される環境です。肩書きや在籍年数ではなく、実際にやったことで判断したい。その考え方に立つなら、入り口の形式にこだわる理由はありません。正社員として入った人も、副業として関わり始めた人も、担当した仕事で見ています。
どんな方に来てほしいかを一言で書くなら、「決まっていないことを、面白がれる人」です。仕様が固まっていない段階で相談され、情報が足りないまま考え始めなければならない場面が、弊社では日常的にあります。そこで手が止まってしまうより、「じゃあ何が分かれば決められるか」を一緒に整理できる方と働きたいと思っています。経験年数や、いま書ける言語の数は、その次の話です。
もちろん、最初から正社員で、という方も大歓迎です。選考はカジュアル面談から始めることもできますし、オンラインで完結します。
迷っている時間は無駄ではない。ただ、頭の中だけでは終わらない
転職を迷っている時間は、決して無駄ではありません。何を大事にしたいのかを整理する時間だからです。
ただ、その整理は、頭の中だけでは終わらないこともあります。実際に別の現場の空気に触れてみて初めて、自分が何に窮屈さを感じていたのかが分かる。そういうことは、よくあります。
K.Platinumは、まだ十数名の会社です。決まっていないことも、これから作るものもたくさんあります。裏を返せば、関わり方の形もまだ固まりきっていない、ということです。「こういう関わり方はできますか」という相談は、いつでも歓迎しています。
まずは話を聞いてみたい、という段階でも構いません。お待ちしています。
清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

