株式会社K.Platinum 清水洋太
面接の終盤、少し言いにくそうに切り出される質問があります。「実は、個人で受けている開発の仕事があるのですが……入社後も続けて大丈夫でしょうか」。私たちの答えは、いつも決まっています。「もちろん、どうぞ」。K.Platinumは副業や複業を、制度としても文化としても歓迎しています。むしろ、外で挑戦を続けている人ほど歓迎したいと思っているくらいです。この記事では、なぜ弊社が"会社の外で働くこと"を後押しするのか、その考え方と、それを支える日々の働き方についてお話しします。読み終えるころには、弊社が「働く時間」や「働き方」をどれだけ一人ひとりに委ねているかが、きっと伝わるはずです。
「本業だけに縛る」ことを、あえて選ばない
副業に慎重な会社は、まだ少なくありません。理由もわかります。本業に集中してほしい、情報管理が心配、労務管理が複雑になる——。どれももっともな懸念です。それでも弊社は、あえて逆の立場を取っています。
背景にあるのは、私たちの働き方そのものです。K.Platinumはコアタイムのないフルフレックス勤務で、勤務は原則リモート。標準の勤務時間は9時半から18時半としていますが、実際には各自が生活とプロジェクトの状況に合わせて柔軟に組み立てています。残業もほとんどなく、完全週休2日で年間休日は123日。つまり、一日の時間をどう設計するかは、かなりの部分が本人に委ねられています。この「自分の時間を自分で握れる」という前提があるからこそ、副業という選択肢が現実的に成り立つのです。
そしてもう一つ、根っこにあるのは信頼です。プロとして期待される成果を出してくれるなら、残りの時間の使い方まで会社が細かく指図する必要はない——私たちはそう考えています。始業時刻を一分単位で管理することよりも、その人がきちんと価値を生み出せているかどうかのほうが、はるかに大切だからです。管理して縛るより、任せて信じる。その姿勢は、副業に限らず弊社の働き方の隅々に流れています。
実際、入社後に「こんなに時間の裁量があるとは思わなかった」と驚かれることは、珍しくありません。空いた時間で資格の勉強に打ち込む人もいれば、家族との時間を大切にする人も、外の仕事に挑戦する人もいます。どれも等しく尊重されるべき選択だと、私たちは考えています。副業を認めることは、その選択肢の幅を、会社の側から狭めないという意思表示でもあるのです。
外で得た経験は、めぐって本業に還ってくる
副業を歓迎するのは、単に「本人の自由だから」という消極的な理由だけではありません。むしろ、外での経験がまわりまわって本業を強くする、と本気で考えているからです。
弊社のメイン事業であるITコンサルティングは、お客様のビジネス課題に提案の段階から入り、業務の整理から改善、システム開発、リリースまでを一気通貫で支援する仕事です。ここで問われるのは、コードを書く技術力だけではありません。「そもそも何が本当の課題なのか」を見抜く力、現場の事情をくみ取る力、コストや運用の勘所——いわば"引き出しの多さ"がものを言います。
別の現場、別の技術、別のお客様と向き合う経験は、その引き出しを確実に増やしてくれます。たとえば、個人で小さなサービスを立ち上げて運用している人は、サーバー費用の重みや、深夜に障害が起きたときの緊張感を身をもって知っています。まったく違う業種の案件に触れた人は、「自分たちが当たり前だと思っていたやり方」を一歩引いて見られるようになります。勉強会での登壇や技術記事の執筆を通じて、人に伝わる言葉で説明する力を磨いてくる人もいます。こうして持ち帰られた視点は、次のプロジェクトでそのまま武器になります。
技術の移り変わりは、年々速くなっています。昨日まで最先端だった手法が、半年後には当たり前になっている——そんな世界です。一つの現場だけにいると、どうしても視野は狭くなりがちです。外のプロジェクトで新しいツールや設計思想に触れておくことは、変化に置いていかれないための、いちばん確かな備えにもなります。会社の外は、本業と切り離された"別世界"ではなく、地続きの学びの場なのです。だからこそ私たちは、その学びの行き来を止めたくないと考えています。

「自分の時間を自分で設計しながら、第一線で力を伸ばしていきたい」——そんな働き方に少しでも心が動いた方は、K.Platinumの採用ページものぞいてみてください。
「隠さなくていい」ことが、チームを健やかにする
副業を禁止すると、意外な副作用が生まれます。それでも個人の仕事を続けたい人は、隠れてこなすようになる。すると、本業が忙しい時期に外の予定と重なって無理がかさんでも、それを言い出せなくなってしまうのです。無理というものは、たいてい見えないところで静かに膨らんでいきます。
弊社が副業をオープンにしているのは、この"隠す文化"を持ち込みたくないからでもあります。「今週は外の仕事の締め切りが重なっていて、少し立て込んでいます」と正直に言えれば、まわりも予定を調整できます。逆に「本業のこの山場は全力で行きたいので、外の仕事はしばらく抑えます」と宣言してもらえれば、チームはそこに集中を合わせられます。オープンに状況を共有できることは、そのまま「手が回らない」「ここは助けてほしい」を早めに口に出せる空気につながっていきます。
たとえば、外の案件が一段落したメンバーが「来月は余裕があるので、少し難しめのタスクを回してください」と自分から手を挙げる。そんなやりとりが自然に生まれるのも、みんなが自分の状況をオープンに話せているからです。これは、人数の多くない私たちだからこそ大切にしている感覚です。お互いの状況が見えているから、無理なく融通し合える。誰かが一人で抱え込んで静かに消耗していくより、声に出して助けを求められるチームでありたい。副業を認めることは、一見遠回りに見えて、実はチーム全体の健やかさを守ることにつながっているのです。
それでも、ふたつの約束は大切にする
もちろん、「何でもあり」というわけではありません。自由には、それとセットになる責任があります。私たちがお願いしているのは、シンプルなふたつの約束だけです。
ひとつは、本業に誠実であること。副業をするしないにかかわらず、引き受けた役割の成果はきちんと出す。これはプロとして当たり前の前提です。もうひとつは、情報の扱いと利益相反に配慮すること。お客様からお預かりした大切な情報を守り、本業と正面からぶつかる形の仕事は避ける。この二つの線引きさえ守ってもらえれば、あとの時間の使い方は本人のものです。
細かなルールをいくつも積み上げて縛るのではなく、プロとしての当たり前を分かち合う。私たちが目指しているのは、そういう関係です。エンジニアが実力で正当に評価される環境をつくりたい——その思いがあるからこそ、私たちは肩書きや所属の枠だけでなく「その人の全体」を尊重したいと考えています。副業も、その人らしいキャリアの、大切な一部として。
弊社が副業を歓迎するのは、働く人を信じ、一人ひとりの人生ごと応援したいからです。会社の中だけがキャリアではありません。外で挑戦し、学び、また戻ってくる。その循環を、私たちは心から面白いと思っています。副業をしてもしなくても、その選択があなた自身のものであること——それを心から歓迎できる会社でありたいと考えています。もしあなたが「自分の時間を自分で設計しながら、第一線で力を伸ばしていきたい」と感じているなら、K.Platinumはきっと相性の良い場所です。まずは気軽に、あなたの"やりたいこと"を聞かせてください。お会いできるのを、楽しみにしています。
清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

