〒124-0023
東京都葛飾区東新小岩2丁目23−17

2026年11月6日

中小企業経営者の66.5%がAIを「理解」、業務で使えているのは36.9%。未導入の理由1位「ノウハウ不足」53.7%を、17人のITコンサルはこう埋める

スーツ姿のオフィスワーカー3人が、ホワイトボードのフローチャートを指しながら会議をしている。上部には大きな日本語で理解と実践の間にあるギャップと書かれている。

こんにちは。K.Platinum代表の沼田です。

「AIのことは、だいたいわかっている」。そう答える中小企業の経営者は、もう多数派になりました。でも、「実際の業務で使っていますか」と聞かれると、数字は大きく下がります。

2026年9月28日に、フォーバルGDXリサーチ研究所が公表した調査から、この「理解」と「実装」の間にあるものを、ITコンサルティングの現場の目線で読んでみます。


理解は66.5%、実装は36.9%

理解と実装の差

調査の対象は、中小企業の経営者1,653人(2026年6月実施)です。

AIについて「理解している」と答えた人は66.5%。一方で、AIを実際の業務に導入している人は36.9%でした。差は29.6ポイントあります。

導入を「検討中」と答えた人は20.1%。そして、AIの推進に前向きな意向を示した人は83.2%にのぼっています。

つまり、8割を超える経営者が「必要だ」と感じていて、理解もしている。それでも、約3人に1人しか、実際には動けていません。

※この調査は、コンサルティングや研修を提供する企業が実施したものです。回答者の層や設問の設計に、一定の特徴がある可能性があります。僕はこの数字を「こういう傾向が示されている」くらいの目安として読んでいます。


止めているのは、AIそのものではない

導入が進まない理由として、上位に挙がったのは次の3つです。

導入の3つの壁

  • 専門知識やノウハウが足りない:53.7%
  • どの業務で活用できるのかが不明確:47.9%
  • 導入のプロセスが不透明:47.3%

並べてみると、気づくことがあります。この3つは、どれも「AIの性能が足りない」という話ではありません。

「誰がやればいいかわからない」「どこに使えばいいかわからない」「何から始めればいいかわからない」。つまり、AIの手前にある、進め方の問題です。

ITコンサルとして現場に入っていると、この感覚はよくわかります。ツールの選定で止まる会社は、実はそれほど多くありません。止まるのは、「うちの仕事のどこにAIを当てるのか」が決まらないところです。


理解から実装までの間に、僕たちがやっていること

では、その間をどう埋めるのか。ここからは、僕たちが基本にしている考え方です。案件ごとに中身は変わるので、あくまで一般的な進め方として読んでください。

まず、業務を棚卸しする。
AIに何をさせるか、の前に、今の仕事がどう流れているかを書き出します。誰が、何を見て、何を判断し、どこに記録しているのか。紙とメールとExcelが混ざっている会社は珍しくありません。ここで「毎回同じ判断をしている作業」や「探す時間が長い作業」が見つかります。

次に、小さく試す。
最初から会社全体に入れようとせず、ひとつの業務、ひとつの部署で、数週間試します。うまくいかなくても、「何が足りなかったか」が具体的にわかります。大きな導入計画を立てるより、小さな実績ひとつのほうが、社内を動かす力があります。

そして、社内のデータとつなぐ。
AIが本当に役に立つのは、その会社だけが持っている情報とつながったときです。マニュアル、過去の見積り、問い合わせの履歴。こうした社内の資料をAIが参照できるようにすると、「一般的な答え」から「うちの答え」に変わります。

この3つの順番が大事だと、僕は考えています。ツールの導入は、最後です。


AIを「どこから始めるか」で悩んでいる方へ。 業務の棚卸しから一緒に整理するところから、ご相談を受け付けています。ご相談・採用情報はこちら(エンジニア募集中!詳しい条件を見る)


「ノウハウ不足」は、社内で埋められる

調査で一番多かった「ノウハウ不足」という答えに、少し触れておきます。

ノウハウがない、というと、外から専門家を呼ばなければいけない、と考えがちです。もちろん、そういう場面もあります。

ただ、最初の一歩の「棚卸し」と「小さく試す」は、実は社内の人だけでも始められます。業務を一番知っているのは、現場の人だからです。僕たちのような外部のコンサルがやるのは、そこで出てきた課題を整理して、技術的にどうつなぐかを一緒に考えることが中心です。

AIの知識を完璧にしてから動こうとすると、いつまでも始まりません。理解は66.5%まで来ています。残りの距離は、知識ではなく、最初の一歩の小ささで縮まる、というのが僕の実感です。


まとめ

フォーバルGDXリサーチ研究所の調査では、AIを「理解している」経営者は66.5%、業務に導入しているのは36.9%。導入を妨げる上位3つは、ノウハウ不足(53.7%)、活用業務の不明確さ(47.9%)、導入プロセスの不透明さ(47.3%)でした。

どれも、AIの手前にある、進め方の問題です。

業務の棚卸し、小さな試行、社内データとの接続。この順番で進めれば、理解と実装の間は、少しずつ埋まっていきます。

「AIを使いたいけれど、どこから始めればいいかわからない」。そんなときは、いつでもご相談ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

出典: フォーバルGDXリサーチ研究所 2026年9月28日公表(PR TIMES)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000117855.html


沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum代表。ITコンサルティングの現場で、中小企業のAI・システム活用の進め方を支援している。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

envelopemap-marker linkedin facebook pinterest youtube rss twitter instagram facebook-blank rss-blank linkedin-blank pinterest youtube twitter instagram