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2026年6月4日

設立3期目のITコンサルで見えた、"伸びるエンジニア"に共通する3つのこと

金と黒の曲線に光る粒子、球体、進歩や成長を象徴する上向きの矢印が暗い背景に描かれた抽象的な3Dイラスト。.

入社時期はほぼ同じ。スキルセットも近い。それなのに、半年経った頃には別人みたいな成長差がついている人たちがいる。

17人の会社で、僕はこれを毎月のように見てきた。

最初は「もともと地頭が違うんだろう」と思っていた。でも違った。"伸びる人"には、再現可能な3つの動き方がある。これに気づいてから、採用基準もオンボーディングの設計も全部変わった。

今日はその3つを、できるだけ具体的に書く。


同じスタート地点なのに、なぜ差がつくのか

K.Platinumは設立3期目、社員17名のITコンサル会社だ。8人が高専出身、残りはトヨタ・富士通・Amazonなどの大手出身者や、独学のSESエンジニアからのジョイン組。バックグラウンドはバラバラだけど、入社後にやることは似ている。要件定義から入る案件もあれば、AWSやAzureの開発実装から入る案件もある。最初の3ヶ月は誰でもキャッチアップに苦労する。

問題は、その3ヶ月をどう過ごすかだ。

ある人は、半年後にプロジェクトリーダーを任されている。別の人は、半年後も同じタスクをひとりで抱えてしんどそうにしている。技術力の差ではない。むしろ入社時点では後者の方がスキルが高かったケースもある。

最初は不思議だった。「やる気の差かな」「向き不向きかな」と思っていた時期もある。でも17人を見続けるうちに、ある共通点が浮かび上がってきた。

伸びる人と伸び悩む人の差は、動き方の設計にあった。

ここで言いたいのは、「マインドが大事」みたいな精神論じゃない。具体的な行動パターンの話だ。順番に書いていく。


図解:伸びるエンジニアに共通する3つの行動パターン

共通点①:「答え」より先に「問い」を書く人が伸びる

伸びるエンジニアは、Slackやドキュメントを書くときに問いの設計が異常にうまい

具体例を出す。

たとえば「この実装でいいですか?」と聞いてくる人と、「この実装はAパターンとBパターンを比較した結果Aを選びました。Bを捨てたのは△△の理由ですが、ここに見落としがないか確認したいです」と聞いてくる人がいる。

前者は答え(=自分の実装)を見せて、レビュアーに丸投げしている。後者は問い(=Bを捨てた判断は妥当か)を絞り込んでから渡している。

レビューする側の負担が10倍違う。当然レビューの質も10倍違う。そして、後者は質問を1回するたびに「Bを捨てた理由」「比較軸の作り方」がチームに共有されるから、本人だけでなく組織全体が伸びる。

伸びるエンジニアは、「自分はどこで詰まっているのか」を言語化できる。そして詰まっている地点を、相手が答えやすい形に整形してから投げてくる。これは技術力よりも、問いを設計する筋肉の話だ。

僕が前職のスタートアップITコンサルにいた頃、初めて尊敬したシニアエンジニアもこのタイプだった。当時は気づかなかったけど、彼の質問はいつも「自分の仮説」とセットだった。仮説があるから、答える側は「その仮説の何が正しくて何が違うか」を返せる。会話のスループットが圧倒的に高かった。

入社1年目のメンバーにも、この習慣だけは最初に共有するようにしている。


共通点②:学習を"公開"する(社内Slackは強力なドーピング)

2つ目はもっとシンプルだ。

伸びる人は、自分が学んだことをチャンネルに垂れ流す

K.Platinumの社内Slackには、#timeline-{個人名}みたいな自分専用の作業ログチャンネルがある。義務ではないけど、伸びている人ほど活用している。

たとえばある高専卒のメンバーは、毎日こんなログを書いている。

AWS Lambdaのコールドスタート、prod環境で1.2秒→0.4秒に短縮できた。
やったこと:①Provisioned Concurrency、②不要なnode_modules削減、③ESM化。
今日の学び:Provisioned Concurrencyは月額固定だから、トラフィック変動を見て判断する必要がある。

これだけ。でもこれが、3ヶ月続くと圧倒的なアセットになる。

第一に、本人の中で知識が構造化される。書くために整理するから、読み返したときに自分の成長曲線が見える。

第二に、他のメンバーが勝手に学ぶ。同じ問題で詰まった人がSlack検索で過去ログを見つけて、同じ轍を踏まなくなる。

第三に、これが一番でかいのだけど、評価する側(つまり僕や営業部長)が、その人の頭の中を観察できる

「何を考えて、どう判断したか」が見えるエンジニアと、コードの成果物しか見えないエンジニアでは、次に渡す案件のレベルが変わる。前者には「次は要件定義から入ってみる?」と声がかけやすい。これは贔屓ではなく、判断材料があるかどうかの差だ。

逆に、せっかく良い仕事をしているのに表に出さない人は、どうしても評価のされ方が「アウトプット最終形」だけになる。これは本人にとってもったいない。

伸びる人は、これをドーピングのように使う。1日5分の作業ログが、半年後の役割を変える。

💡 K.Platinumでは、この「学習を公開する文化」を仕組み化しています。1on1も案件選択制も、すべてここに繋がっています。興味があればエンジニア募集の詳細を覗いてみてください。


成長曲線:伸びる人と伸び悩む人の半年後の差

共通点③:自分の中で"顧客"を1人決めている

3つ目は少し抽象的だ。でも、これが一番効く。

伸びる人は、自分の仕事の"顧客"を1人、明確に決めている

「顧客」と言っても、エンドユーザーのことだけじゃない。プロダクトの直接ユーザーかもしれないし、隣のチームのPMかもしれないし、社内の経理担当かもしれない。要は、自分のアウトプットを最初に受け取って、最初に喜んだり困ったりする1人のことだ。

これを決めている人は、仕事の優先順位がブレない。

「この機能、A案とB案どっちがいいかな」と迷ったときに、「○○さんならどっちを選ぶか」で判断できる。「このドキュメント、どこまで書けばいいかな」と迷ったときに、「○○さんが読んで誤解しないか」で粒度が決まる。

逆に、顧客が決まっていないと、判断が抽象的な"正しさ"に流れる。「ベストプラクティス」「業界標準」「綺麗な設計」を追いかけ始める。これは一見正しそうに見えて、実は誰も喜んでいないことが多い。

K.Platinumで一番伸びている若手のひとりが、入社3ヶ月目のミーティングでこう言ってきた。

「僕の顧客は、案件先のシステム部の田中さん(仮)です。田中さんが朝、Slackを開いた時に『これなら今日中にレビューできるな』と思える粒度で、毎晩PRを送ろうと決めました」

これを聞いた瞬間、僕はこの子は伸びると確信した。実際、彼は半年後にはサブリーダーになっている。

技術力じゃない。"誰のために動くか"を自分で決められたかどうかだ。


才能じゃなくて、設計の問題

3つ並べて気づくと思うけど、これは全部才能じゃなくて設計の話だ。

  • ① 問いを設計してから話す
  • ② 学習プロセスを公開する
  • ③ 顧客を1人決める

どれも、明日からできる。にもかかわらず、やっていない人が圧倒的に多い。

僕が24歳でK.Platinumを起業して、資本金10万円から3期目で2,000万円までやってきて、毎日17人のメンバーを見ていて思うのは、才能の差は思ったより小さいということだ。差がついているのは、ほぼ全部、動き方の設計の話だった。

そしてもうひとつ大事なこと。これは未経験からでも再現できる。

K.Platinumの高専卒メンバー8人のうち、何人かは正直、入社時点では技術書を1冊も読み終わっていなかった。それでも今は、AWSやAzureの上流から入って客先で意思決定をしている。理由はシンプルで、上の3つを最初の3ヶ月で叩き込んだからだ。

逆に言うと、"伸びるエンジニア"のチケットは、誰の手にもある。


僕からのお願い

ここまで読んでくれてありがとうございます。

もしあなたが「次の半年で、市場価値をもう一段上げたい」と思っているエンジニアなら、K.Platinumの採用ページを覗いてみてほしい。

僕たちは、技術力よりも動き方の設計ができる人を採用したいと思っている。だから入社してから、上の3つを徹底的に磨き込む環境を用意している。1on1も、社内Slackの作業ログ文化も、案件選択制も、全部そのためにある。

「自分はまだスキルが足りないかも」と思っている人ほど、話を聞きに来てほしい。スキルは入ってから伸ばせる。動き方の設計は、自分で決めるしかない。

その「自分で決める」を一緒にやれる人を、僕たちは探しています。

📩 エンジニア募集中!詳しい条件を見る → https://jp.indeed.com/job/%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2-d99f92bb1103fd30


沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum代表。1998年生まれ、沖縄高専卒。トヨタ自動車を経てスタートアップITコンサルでコンサルタント。24歳で独立し、2023年にK.Platinumを設立。設立3期目で社員17名、うち高専出身者8名。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

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