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2026年4月28日

SI × ITコンサル。上流から開発まで一貫でやる「17人の会社」の戦い方

複数のデスクとコンピューター・モニター、大きな窓、そしてシステム・オートメーション、暗号化、データ、科学に関する複雑なフローチャートが描かれた壁があるモダンなオフィス。.

「上流やりたいならコンサルに行け。でもコンサルに行ったらコード書けなくなるぞ。」

転職エージェントにこう言われたことがあるエンジニア、けっこう多いと思う。僕自身、スタートアップのITコンサル会社にいた時代に、まさにこの「上流 or 開発」の二択問題にぶち当たった。要件定義をやりたい。でもコードも書きたい。両方やるのって、そんなに贅沢な話なのか?

結論から言うと、今の会社ではそれが当たり前になっている。K.Platinumは従業員17人のITコンサル会社で、要件定義から設計、開発、テスト、リリースまで一貫して1チームでやる。今日はその「一気通貫モデル」について、なぜそうしているのか、どう機能しているのかを書いてみる。


SIの構造的な問題 — なぜ「全部やる」が難しいのか

SIの多重構造 vs 一気通貫モデル

日本のSI業界の構造は、よく「ピラミッド」に例えられる。

元請けの大手SIerが案件を受注し、要件定義と基本設計だけやる。詳細設計は1次請けに投げ、製造は2次請けに投げ、テストは3次請けに投げる。上に行くほど上流工程、下に行くほど下流工程。エンジニアの報酬もスキルレベルも、この階層で固定される。

この構造の何が問題かというと、情報の断絶が起きるということだ。

要件定義をやった人間と、実際にコードを書く人間が別会社。設計の意図が伝わらない。「なんでこの仕様にしたの?」と聞きたくても、間に2社挟まっている。結果として手戻りが発生し、納期が延び、誰も幸せにならない。

エンジニア個人のキャリアにとっても、この構造は厄介だ。2次請けの会社にいる限り、どれだけ優秀でも上流工程には関われない。逆に元請けのコンサル会社にいると、いつの間にかExcelとパワポばかり触っていて、コードを書く機会がなくなる。

「上流も下流もやりたい」は贅沢な望みではなく、むしろエンジニアとして自然な欲求だと僕は思っている。でも、日本のSI構造がそれを許さない。


ITコンサル × 受託開発のハイブリッドモデル

K.Platinumがやっているのは、いわばITコンサルと受託開発のハイブリッドだ。

一般的なITコンサル会社は、戦略策定や業務分析がメインで、実装はSIerやベンダーに外注する。一方、一般的な受託開発会社は、仕様書を受け取ってコードを書くのが仕事で、上流工程には口を出せない。

K.Platinumはどちらでもない。クライアントの業務課題のヒアリングから入り、要件を定義し、アーキテクチャを設計し、自分たちの手でコードを書き、テストし、リリースまで持っていく。

なぜそうしているかというと、理由はシンプルだ。その方が良いものが作れるから。

業務を理解している人間がアーキテクチャを設計し、その設計者自身がコードを書く。要件の「行間」を読める人間が実装するから、手戻りが少ない。クライアントとの打ち合わせで出た微妙なニュアンスが、そのままコードに反映される。伝言ゲームが発生しないのだ。

もちろん、これは万能ではない。100人月を超えるような巨大案件では、この体制は物理的に回らない。でも、中規模以下のプロジェクト——製造業のAI活用基盤、営業支援アプリ、研修管理システム——こういう案件なら、一気通貫の方が圧倒的に品質もスピードも上だ。


17人だからできる「一気通貫」の実例

「言うのは簡単だけど、実際にそれできてるの?」という声が聞こえてきそうなので、具体的な話をする。

たとえば、ある製造業のクライアントから「工場のデータを集約してAIで分析したい」という相談を受けたとする。

大手SIerなら、まずコンサルチームが数ヶ月かけて要件定義を行い、RFPを作成し、開発ベンダーを選定し……と進む。下手すると、コードの1行目が書かれるまでに半年かかる。

K.Platinumの場合、初回のヒアリングを担当したメンバーが、そのまま技術選定もアーキテクチャ設計も担当する。AWSの構成を決めて、APIの設計をして、フロントエンドもバックエンドも同じチームで書く。クライアントとの窓口も、開発している人間が直接やる。

これが実現できるのは、17人という規模だから。

大きな組織だと、役割分担を明確にしないと管理コストが爆発する。だから「コンサルタント」「SE」「プログラマー」「テスター」を分ける。でも17人なら、全員が案件の全体像を理解できる。役割を固定する必要がない。

「今日は要件定義の打ち合わせがあるから朝はスーツ、午後はコード書くからパーカー」みたいな日が普通にある。最初は面食らうかもしれないが、これが一番効率がいい。


「全部やれるエンジニア」の市場価値

全部やれるエンジニアの市場価値

ここまで会社の話をしてきたが、個人のキャリアの観点でも「一気通貫」の経験は強い。

転職市場を見ていると、いま一番引き合いが強いのは「上流から実装まで一人で回せる人」だ。要件定義ができて、設計ができて、コードも書ける。こういう人材は、SIerからもコンサルからもスタートアップからも声がかかる。

逆に、「要件定義しかやったことがない」「コーディングしかやったことがない」というエンジニアは、キャリアの選択肢が狭くなる。AIがコードを書く時代が来ても、業務を理解して適切な要件に落とし込む力は残る。実装を知っているからこそ、現実的な要件定義ができる。この両輪を持っていることが、これからのエンジニアの最大の武器になる。

K.Platinumでは、入社した人にいきなり上流だけやらせたり、逆に開発だけやらせたりはしない。案件のフェーズに応じて、要件定義にも設計にも実装にもテストにも関わってもらう。最初は大変だと感じるかもしれないが、1年もすれば「全部見えている」状態になる。これは大手SIerやコンサル会社では得られない経験だ。

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小さな会社の戦い方

正直に言えば、K.Platinumが大手SIerと同じ土俵で戦っても勝ち目はない。数百人月の巨大案件を受注する体力はないし、ブランド力で大企業の入札に勝つこともできない。

でも、それでいい。

僕たちが狙っているのは、「大手に頼むほどでもないけど、ちゃんとしたものを作りたい」という中規模案件だ。パッケージを入れたけど合わない、SIerに見積もり出したら高すぎる、自社で内製したいけどノウハウがない——こういう課題を持つ企業は山ほどある。

そこに対して、コンサルティングから開発までワンストップで、しかもAIやクラウドの最新技術を使って提案できる。これがK.Platinumの戦い方だ。

17人だから意思決定が速い。17人だから全員が案件の全体像を理解している。17人だから、一人ひとりが「上流も開発もやる」という文化が成り立つ。小さいことは弱みではなく、戦略なのだ。


まとめ — 上流も開発もやりたいなら

「上流 or 開発」という二択は、日本のSI業界の構造が作り出した幻想だ。本来、ソフトウェアを作るという行為に上流も下流もない。課題を理解して、解決策を設計して、動くものを作る。それが一番シンプルで、一番良いものが作れる。

K.Platinumは、その「当たり前」をやっている小さな会社だ。

もし今、「要件定義もやりたいけどコードも書きたい」「上流と下流の間で板挟みになっている」「全部やれるエンジニアになりたい」と思っているなら、一度うちの話を聞いてみてほしい。


K.Platinumに興味を持った方へ

K.Platinumでは、上流から開発まで一貫して携わりたいエンジニアを積極採用中です。

「全部やれるエンジニア」を目指したい方、ぜひ一度お話しましょう。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。


筆者プロフィール

沼田海斗(ぬまた・かいと)
株式会社K.Platinum 代表取締役。沖縄高専卒。トヨタグループ、スタートアップITコンサルを経て24歳で起業。現在3期目・27歳。「エンジニアの能力を可視化する」をミッションに、ITコンサルティング・受託開発・プログラミングスクール「ジゴカツブートキャンプ」を運営。


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