株式会社K.Platinum 清水洋太
IT業界で働いていると、「気づいたら、まわりで使われている技術がすっかり入れ替わっていた」という感覚に、何度もぶつかります。生成AIの登場で、その移り変わりの速さはさらに増しました。新しいことを学び続けなければ置いていかれる——頭ではわかっていても、それを一人で走り続けるのは、正直に言ってしんどいものです。K.Platinumには、その「学び」を一人で抱え込まずに済む場所があります。この記事では、弊社の勉強会とLT会がどんな空気で行われているのか、そしてなぜ私たちがそれを続けているのかを、飾らずにお話ししたいと思います。
「知らない」と言える場所から始まる ── 定期勉強会
弊社は原則フルリモート、コアタイムのないフルフレックス勤務です。メンバーはそれぞれ別の場所で、別のプロジェクトに向き合っています。働く時間も場所も自由——その自由さは大きな魅力ですが、放っておくと、学びが個人の中だけで閉じてしまいがちです。だからこそ弊社が意識してつくっているのが、「みんなで学ぶ時間」です。
オンラインの勉強会を定期的に開き、最近触れた技術や、実務で詰まったこと、面白かった発見を持ち寄ります。テーマは持ち回りで、扱う内容も幅広いです。クラウド構成の設計の話もあれば、生成AIをどう開発に組み込むか、設計で悩んだところをどう解いたか、といった現場そのものの話も出ます。
リモートワークだと、雑談のついでに「それ、どうやったんですか?」と気軽に聞くような、何気ない学びの機会が減りがちです。勉強会は、その失われやすい機会を意識的に取り戻す場でもあります。参加できなかったメンバーが後から追えるように内容を残しておけば、時間や場所に縛られずに学びを共有できる。フルリモートだからこそ、こうした仕組みが効いてきます。
派手な成功談ばかりが並ぶわけではありません。「ここで盛大にハマった」「これがどうしてもわからなかった」という共有こそ、聞いている側にとって一番ありがたかったりします。誰かのつまずきは、明日の自分のつまずきかもしれないからです。
この場で私たちが何より大事にしているのは、「知らない」と素直に言える空気です。わからないことを、わからないと言える。当たり前のようでいて、実は多くの現場で失われがちなものです。背伸びをして知ったかぶりをするより、素直に聞いたほうが結局は早く伸びる——若いメンバーの多い会社だからこそ、その価値観が自然と根づいています。
5分で「これ面白い」を渡す ── LT会という習慣
勉強会と並んで続けているのが、LT会です。LTはLightning Talk、短い持ち時間で一つのテーマを話す発表会のこと。弊社では、経験の長いメンバーも、入って間もない若手も、分け隔てなく登壇します。持ち時間は5分ほど。その中で「最近これを学びました」「この道具が便利でした」を、ぎゅっと凝縮して渡し合います。
面白いのは、発表する側が一番学ぶ、ということです。人に説明しようとすると、自分がどこまで理解できていて、どこが曖昧なのかが、いやでもはっきりします。数分にまとめる過程で、散らかっていた頭の中が整理されていく。聞き手のためのLT会が、いつのまにか話し手自身の理解を深める場になっているのです。
そして、話し終わったあとに返ってくるのが、率直な「面白い」「それ知らなかった」という反応です。弊社のバリューのひとつに「KUDOS(称賛・栄光)」という言葉があります。仲間の挑戦や発見を、ちゃんと言葉にして称え合う——小さな発表ひとつにも「いいね」が飛び交う空気は、「次もまた話してみよう」という気持ちを自然に育ててくれます。
さらに、LT会で共有された小さな工夫が、そのまま別のプロジェクトの改善につながることもあります。誰かが「この書き方が楽だった」と話したことを、聞いていた別のメンバーが自分の現場で試してみる。個人の発見が、いつのまにかチーム全体の引き出しになっていく——そんな循環が、少しずつ回り始めています。登壇のハードルが低いのも、この会の良いところです。完璧な資料を作り込む必要はありません。手元のメモ一枚でも、詰まった話でも歓迎される。だからこそ、発信することそのものへの心理的な壁が、少しずつ低くなっていきます。

「一人で抱え込まずに学べる場所で働きたい」——そう感じた方は、ぜひ一度K.Platinumの採用情報をご覧ください。経験の長短を問わず、学び合える仲間を募集しています。
学びを、社内だけで終わらせない ── 次の世代とつながる
学び合う文化は、社内で閉じているわけではありません。私たちは、その輪を外へも広げようとしています。そのひとつが、高等専門学校——いわゆる高専の学生さんたちとの接点です。
弊社は高専のプログラミングコンテスト(プロコン)への協賛や、インターンの受け入れ、そして高専採用に力を入れています。若い世代が本気で技術に向き合う姿には、こちらが刺激をもらう場面も少なくありません。教えるつもりで関わったはずが、彼らの発想や熱量から、逆に学ばされることもしばしばです。
社内に目を向ければ、20代のうちからリーダーを任される機会も多くあります。年次や肩書きよりも、「やってみたい」という意思と、それを支える学びの積み重ねが尊重される。だからこそ、若いうちから責任ある役割に手を挙げ、そこで得た経験をまた仲間に還元していく——そんな人が、自然と増えていきます。
次のエンジニアを育てることは、遠回りのようでいて、実は自分たちの成長と地続きです。誰かに何かを伝えようとするたびに、自分の理解の解像度が上がっていく。勉強会でも、LT会でも、インターン生と向き合うときでも、根っこにあるのは同じ感覚——「学びは、渡し合うほど増える」という実感です。社内から社外へ、そして次の世代へ。自分が受け取った学びを、また誰かに手渡す。その連鎖の中に身を置けることは、エンジニアとして働くうえで、思っている以上に豊かな経験だと感じています。
なぜ、そこまで学びにこだわるのか
理由は、いたってシンプルです。この業界では、学びがそのまま力になり、その力がきちんと評価されるからです。
弊社では、開発の現場に生成AIを積極的に取り入れています。文章の整理にはChatGPT、コード生成にはClaude Code、コードレビューにはCopilot——というように、道具を役割ごとに使い分けるワークフローを組み、従来と比べて大きく生産性を高めてきました。ただ、こうした道具は日進月歩で変わります。「去年の最適解」が、来年もそうだとは限りません。だからこそ、学び続ける人が強いのです。
会社としても、その姿勢を後押しする仕組みを用意しています。研修制度や資格取得の支援があり、勉強会やLT会も業務の一部として続けています。業務で使うPCやモニターの支給といった土台の部分も整えていて、学びに集中しやすい環境づくりを心がけています。学びを個人の努力任せにせず、チームで支える。実力で正当に評価される環境だからこそ、学んだ分だけ、次に見える景色が変わっていきます。
新しい技術に置いていかれるかもしれない——その不安は、この仕事をしている限り、誰にでも付いてまわります。でも、その不安を一人で抱えなくていい場所なら、学ぶことはきっと、もっと楽しくなるはずです。K.Platinumの勉強会もLT会も、特別なことをしているわけではありません。ただ、「最近これ学びました」を、気軽に持ち寄れる。その小さな積み重ねが、私たちの土台になっています。もしあなたが、学び続けられる仲間と一緒に働きたいと感じるなら、ぜひ一度、弊社をのぞいてみてください。あなたの「これ面白い」が、次のLT会のテーマになる日を、楽しみにしています。
清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

