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2026年4月24日

CHANCE, CHANGE, CHALLENGE。17人のITコンサル会社が行動指針を作った理由と、実際に起きた3つの変化

サーキットのような街並みから未来的な光を放つ高層ビルがそびえ立ち、デジタルでSF的な雰囲気の中、星のようなバーストとともに金色の光に照らされる。.

「行動指針? うちにもあるけど、誰も覚えてないよ」

友人のエンジニアが飲みの席でそう言った。壁に貼ってある額縁の中の、誰も読まない言葉。朝礼で唱和するだけの、意味を失ったフレーズ。正直、僕はゾッとした。それって、ないのと同じじゃないか。

K.Platinumの行動指針は「CHANCE, CHANGE, CHALLENGE」。設立2年目、メンバーが10人を超えたあたりで作った。額縁に入れるためじゃない。判断に迷ったとき、全員が同じ方向を向くために作った。今日はその理由と、17人になった今、実際に何が変わったかを正直に書く。


なぜ設立2年目で行動指針を作ったのか

最初の1年は、正直いらなかった。

メンバーは数人で、全員と毎日顔を合わせていた。僕が何を考えているか、何を大事にしているか、黙っていても伝わっていた。「こういうときはこうするよね」という暗黙の了解で回っていた。

変わったのは、10人を超えたあたりだ。

僕が直接話す機会がないメンバーが出てきた。案件が並行して走り、チームが分かれた。すると「あれ?」と思うことが増えた。案件のアサイン方針について「代表ならどう判断するか」がチーム内でブレる。採用面接でも、評価基準が面接官によって微妙に違う。

一人ひとりは優秀だ。でも、判断の軸がバラバラだと、組織としての一貫性がなくなる。

17人になった今、振り返ると、あのタイミングで作って正解だった。遅かったら「なんとなくの文化」が固まってしまって、後から上書きするのは難しかったと思う。


CHANCE — 機会を掴む

3つの行動指針が機能する仕組み

1つ目の「C」はCHANCE(チャンス)。機会を掴む、という意味だ。

これを最初に持ってきたのには理由がある。ITコンサルの世界は、待っていても仕事は降ってこない。クライアントの課題を見つけて、「うちならこうできます」と手を挙げる。その一歩を踏み出せるかどうかで、キャリアもプロジェクトの質も変わる。

僕自身がそうだった。沖縄高専を出て、トヨタシステムズでプロジェクトリーダーをやって、スタートアップのITコンサルに転職して、24歳で独立した。どのタイミングも「誰かに勧められたから」じゃない。自分で「今だ」と思って動いた結果だ。

K.Platinumでは、これを制度にも反映している。案件選択制がその一つだ。メンバーが自分で案件を選べる仕組みにしている。「このプロジェクト、自分がやりたい」と手を挙げること自体が、CHANCEを掴む行動だ。

待っていれば安定した案件がアサインされる会社もある。でもそれは、機会を掴む力が育たない。自分で選ぶからこそ、責任も生まれるし、成長もする。


CHANGE — 自分を変える

2つ目の「C」はCHANGE(チェンジ)。自分を変える、という意味だ。

エンジニアにとって「変わる」ことは生存戦略そのものだと思っている。技術は3年で入れ替わる。昨日までのベストプラクティスが、今日のアンチパターンになる。ChatGPTが出てきて、Claude Codeが出てきて、AIエージェントが当たり前になりつつある2026年。「去年と同じスキルセット」で戦い続けるのはリスクでしかない。

でも、変わるって怖い。特にエンジニアは、自分の技術スタックに愛着がある。「Javaを10年やってきた」「インフラ畑だからアプリは……」みたいな自己定義に縛られている人は多い。

K.Platinumでは、意図的に「越境」を推奨している。バックエンドのエンジニアがフロントに挑戦する。開発メンバーがクライアントとの折衝をやってみる。エンジニアでありながら営業もやる「2軸キャリア」を制度化しているのも、CHANGEの思想が根底にある。

変わることを恐れない組織でいたい。そのために、まず指針として言語化した。


CHALLENGE — 挑戦する

3つ目の「C」はCHALLENGE(チャレンジ)。挑戦する、だ。

CHANCEとCHANGEの先にあるのが、CHALLENGEだと思っている。機会を見つけて、自分を変えて、そのうえで未知の領域に踏み込む。この順番が大事で、いきなり「挑戦しろ」と言っても、機会の見つけ方も変わり方も分からなければ、無謀なだけだ。

僕がK.Platinumを作ったのも、挑戦だった。資本金10万円、24歳、実績ゼロ。ITコンサルティングと受託開発をやると言っても、最初は誰も相手にしてくれなかった。それでも「やらない後悔よりやる後悔」を選んだ。3期目の今、メンバーは17人、資本金は2,000万円になった。

プログラミングスクール「ジゴカツ」を立ち上げたのも挑戦だ。ITコンサル会社がスクールをやるのは珍しい。でも、僕たちが現場で培った「本当に使えるスキル」を教えられるのは強みだと思った。

挑戦は、会社だけの話じゃない。メンバー個人にも求めている。「今の自分にはちょっと荷が重いかも」というプロジェクトに、あえて手を挙げてほしい。そのとき、フォローする体制は整えている。背中を押すけど、突き落とすことはしない。

この3つのCに共感できる方へ — K.Platinumでは、CHANCEを掴み、CHANGEを恐れず、CHALLENGEを楽しめるエンジニアを募集しています。エンジニア募集の詳しい条件を見る


行動指針を作ってから実際に起きた3つの変化

チームが一体となって前進するイメージ

言葉を作っただけじゃ意味がない。大事なのは「で、何が変わったの?」だ。正直に書く。

1. 採用面接の精度が上がった

面接で「うちの行動指針はCHANCE, CHANGE, CHALLENGEなんだけど、直近でCHANGEした経験ある?」と聞くようになった。これが驚くほど効く。

技術スキルだけ見ていたときは、「スペックは高いけど、うちのカルチャーに合うか分からない」という採用ミスがあった。行動指針ベースの質問を入れてから、入社後のギャップが明らかに減った。

特に「CHANGE」の質問は効果的だ。自分を変えた経験がある人は、新しい環境でも適応できる。逆に「変わった経験がない」人は、うちのスピード感についていけないことが多い。

2. 日常の意思決定が速くなった

「これ、どうしましょう?」と聞かれたとき、「CHANCEの観点で考えてみて」と返すだけで、メンバー自身が答えを出せるようになった。

以前は僕が判断を下すまで動けないケースがあった。でも行動指針があると、「代表ならCHALLENGEを選ぶだろうな」と各自が推測できる。結果として、僕がボトルネックになる場面が減った。

17人の組織で代表がボトルネックになったら終わりだ。行動指針は、僕の判断基準を全員にインストールするツールだった。

3. 「辞めるとき」の会話が変わった

K.Platinumには「卒業制度」という考え方がある。独立したいメンバーを応援するスタンスだ。

行動指針を作る前は、退職の話が出ると「引き止めるか、諦めるか」の二択だった。でも今は違う。「CHALLENGEとして独立を選ぶなら、応援する」と自然に言える。行動指針が退職のネガティブなイメージを「新しい挑戦」に変えてくれた。

これは意図していなかった効果だ。でも、一番嬉しい変化かもしれない。


行動指針は「判断基準」だ

行動指針は、壁に飾るものじゃない。毎日の判断に使うものだ。

CHANCE — 機会を見逃さない。
CHANGE — 変わることを恐れない。
CHALLENGE — 未知に踏み込む。

この3つがあるから、K.Platinumは17人でも一貫性のある組織でいられる。メンバーが増えても、判断の軸がブレない。

もし今「行動指針なんて飾りでしょ」と思っている人がいたら、それは行動指針が悪いんじゃなくて、使い方が悪いだけだ。言葉にして、制度に落とし込んで、日常の判断で使う。それだけで組織は変わる。

僕はこの3つのCを本気で信じている。だからK.Platinumに来る人にも、同じ方向を向いてほしい。


筆者プロフィール

沼田 海斗(ぬまた かいと)
株式会社K.Platinum 代表取締役。沖縄高専(メディア情報工学科)卒。トヨタシステムズでプロジェクトリーダーを経験後、スタートアップITコンサルを経て24歳で独立。ITコンサルティング・受託開発・プログラミングスクール「ジゴカツ」を運営。プロキックボクサー(3戦)としても活動中。ママチャリで日本一周した過去あり。


K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

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