株式会社K.Platinum 清水洋太
「フルリモートって、正直なところ孤独じゃないですか?」「コアタイムもないなんて、チームがバラバラにならないんですか?」——採用面談で、本当によくいただく質問です。働く場所や時間が自由なのは魅力的だけれど、その裏で「ひとりぼっちになってしまうのでは」「気づいたら置いていかれるのでは」という不安がある。その気持ち、痛いほどよくわかります。
そして、この不安は気のせいではありません。テレワークが一気に広がった時期にパーソル総合研究所がテレワーカー1,000人へ行った調査では、28.8%が「自分は孤立している」と回答し、テレワークの頻度が高い人ほど孤独感は強くなっていました。離れて働くチームは、放っておけば本当にバラバラになる。まずはそこを、正直に認めるところから始めたいと思います。
でも、裏を返せば「放っておかなければいい」だけの話でもあります。離れて働くことと、バラバラに働くことは、まったくの別物です。今日は弊社が"離れていても、ひとつのチームでい続ける"ために実際にやっている4つのことを、できるだけ飾らずにお話しします。
1. 時間を縛らない ──「9:30〜18:30」はあるけれど、コアタイムはない
弊社の標準勤務時間は9:30〜18:30、実働8時間です。ただし、コアタイムはありません。フルフレックスなので、いつ集中して手を動かすかは、一人ひとりに委ねられています。
たとえば、朝が得意な人は早い時間から一気に難しい実装を片づけて、頭が冴えているうちに山を越してしまう。日中に役所や病院の用事がある人は、一度離席して、静かな夜にレビューを返す。子どものお迎えの時間だけ抜けて、また戻ってくる人もいます。集中できる時間帯は人によってまったく違う——その当たり前を、制度のほうが我慢せずに受け入れています。
なぜ、ここまで自由にするのか。理由はとてもシンプルで、私たちが人を「机に向かっていた時間」ではなく「生み出した成果」で見ているからです。何時間座っていたかより、どんな価値を出したか。実力で正当に評価される会社でありたいと本気で思うなら、働く時間まで一律に縛るのは、そもそも筋が通りません。
もちろん、自由には責任がついてきます。自分の稼働は自分で設計し、一度約束したものはやり切る。この前提を全員が当たり前に共有できているからこそ、コアタイムがなくてもチームは回ります。自由とは、決して放任のことではないのです。むしろ、一人ひとりが小さな経営者のように、自分の時間と成果に責任を持つ。その意識の積み重ねが、監視やハンコのいらない、しなやかなチームをつくっています。
2. すれ違わない ── 報連相は「口頭で流さず、テキストに残す」
自由な働き方の最大の敵は、すれ違いです。同じ時間に同じ場所にいない以上、「言ったつもり」「聞いたつもり」は、いつか必ず小さな事故になります。先ほどの調査でも、対面のときに比べて非対面では「報告」「連絡」「相談」「雑談」のすべてが行われにくくなる、という結果が出ていました。何もしなければ減っていく。それが非同期の会話の性質です。
だから弊社では、報連相——報告・連絡・相談——をとても大切にしています。といっても、堅苦しいルールでがんじがらめにするわけではありません。ポイントはたったひとつ、「口頭で流さず、テキストに残す」こと。決まったこと、迷っていること、判断を仰ぎたいことを、後から誰が読んでもわかる形で書いておく。たったこれだけで、時間帯のずれた非同期のやりとりが、驚くほどスムーズになります。書いて残すことは、いま隣にいないメンバーへの、そして未来の自分への、ちょっとした思いやりでもあります。たとえば「この方針で進めます、気になる点はここ、返信は明日で大丈夫です」と一言添えておくだけで、相手は自分のタイミングで確認でき、安心して次の一歩に進めます。急かさなくても、物事は前に動いていきます。
もうひとつ大事にしているのが、相談のハードルを徹底的に下げることです。「こんな初歩的なことを聞いていいのかな」とためらっている時間ほど、もったいないものはありません。弊社は平均年齢27.5歳、20代のメンバーがリーダーを務める場面も多い会社です。年次や肩書きよりも「早く相談したほうが、結局みんなが早く楽になる」ことを全員が知っているので、質問が飛び交うことをむしろ歓迎します。
そして、意外に思われるかもしれませんが、私たちは雑談も捨てません。オンラインでも軽く近況を書き合える場所を用意していて、仕事に直接関係のない話もゆるやかに流れていきます。この何気ないやりとりが、「顔は見えないけれど、ちゃんと仲間がいる」という感覚を静かに支えてくれます。離れていても、言葉を惜しまない。それが、私たちがバラバラにならない一番の理由です。

3. 学びを止めない ── オンライン勉強会とLT会が、成長実感を守る
リモートワークで意外と見落とされがちなのが、「成長している手応え」です。オフィスでなら、隣の先輩の画面をふとのぞいたり、雑談の中で新しい知識を拾えたりします。その偶然の学びが、家に一人でいると途端に減ってしまう。ここを放っておくと、「作業はしているのに、なんだか伸びている気がしない」という状態に陥りがちです。
そこで弊社では、オンラインの勉強会やLT(ライトニングトーク)会を定期的に開いています。誰かが最近ハマった技術を5分だけ話す、うまくいかなかった失敗をあえて共有する、読んで面白かった記事を持ち寄る——そんな肩の力の抜けた会です。でも、この「学びを一人で抱えない」仕組みこそが、リモートでも成長実感を守ってくれます。
入社後の育成もOJTが中心で、いきなり大海に放り出すようなことはしません。わからないことは遠慮なく先輩に聞けるし、やってみたいことには自分から手を挙げられる。20代のうちから大きな役割を任される場面が多いのは、若手を安く使いたいからではなく、実力さえあれば年次に関係なく機会が回ってくる会社だからです。挑戦して、つまずいて、また挑戦する。その回数を、私たちはとても大事にしています。実際、入社してまだ数ヶ月の若手が、勉強会で先輩たちに向けて堂々と発表する——そんな光景も、弊社では少しも珍しくありません。誰かに教えようとするときが、いちばん深く自分の学びになるからです。
「リモートだと置いていかれそう」という不安は、気合いではなく仕組みで解けます。弊社は、その仕組みづくりにだけは、絶対に手を抜きません。
「離れていても、伸びていける場所で働きたい」——そう感じた方は、K.Platinumのエンジニア募集要項を覗いてみてください。働き方も、評価の考え方も、包み隠さず書いています。
4. 称え合う土台をつくる ── 自由を支える「エンジニアを幸せにする」という約束
弊社のパーパスは「エンジニアを幸せにする」です。きれいごとに聞こえるかもしれませんが、制度は驚くほど正直に、その本気度を映します。
完全週休2日制で、年間休日は123日。残業はほぼありません。副業もOKで、業務に使うPCやモニターは貸与、資格取得の支援もあります。フルリモート・フルフレックスという働き方そのものも、この「幸せに働く」を形にした大切な一部です。休むときはしっかり休み、学びたいときは会社が背中を押す。その積み重ねが、長く気持ちよく走り続けられる土台になります。無理を重ねて一時的に燃え尽きてしまうより、心地よいペースで力を伸ばし続けるほうが、結局はずっと遠くまで行ける。私たちは本気で、そう信じています。
そして、頑張りを見て、称え合う。出した成果はきちんと可視化して、うまくいったら少し大げさなくらい一緒に喜ぶ。ここは意識してやっている部分です。というのも先ほどの調査では、「公平・公正に評価されないのでは」という不安を持つテレワーカーの転職意向は、そうでない人の1.8倍にのぼっていました。離れて働く人にとって「見てもらえている」という手応えは、どんな福利厚生よりも切実なのだと思います。だから私たちは、画面越しでも伝わる形で称える。自由と成果は、決して対立しません。その両方が気持ちよく両立する土台をつくることこそ、私たちの仕事だと思っています。
まとめ
フルリモートやコアタイムなしは、単なる「働く場所と時間の自由」ではありません。その自由を静かに支えているのは、①時間を縛らない制度、②すれ違わないための報連相と雑談、③学びを止めない勉強会とLT会、④互いを称え合う文化——つまり「離れていても、チームでい続けるための技術」です。どれも特別なことではなく、続けるかどうかだけの話だと思っています。
自由に働きたい。でも、ひとりにはなりたくない。その両方を諦めたくないと思う方に、弊社はきっと合う場所です。少しでも「ここで働いてみたい」と感じてくださったなら、ぜひ一度、気軽にお話ししましょう。あなたが伸び伸びと力を発揮できる環境を、私たちと一緒につくれたら、これほど嬉しいことはありません。
清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

