「ITコンサルって年収高いって聞くけど、実際どうなの?」
これ、めちゃくちゃよく聞かれる。しかも聞いてくる人の顔が毎回同じで——少し期待しながらも、「どうせ濁すんでしょ」と思っていそうな顔をしている。
OpenWorkの集計ではITコンサルタントの平均年収は742万円。アクセンチュアのアナリスト550万円、コンサルタント840万円、アソシエイトマネージャー930万円と、職位ごとの目安もそれなりに公開されている時代だ。それでも「自分が手元にいくら残るか」となると、途端に話が見えなくなる。
今回はその顔に正面から向き合って、K.Platinumの報酬の仕組みを、できる限りリアルに公開する。「具体額は出せないけど構造は全部見せる」というスタンスで書くので、最後まで読んでほしい。
ITコンサルの年収は、4つの掛け算で決まる

ITコンサルの年収を理解するには、まず「どういう構造で報酬が決まるか」を知る必要がある。
SESや大手SIerと違い、ITコンサルの報酬は単純な「固定給+ボーナス」だけじゃない。大きく以下の4つの掛け算で決まる。
① スキルレベル(職位・ランク)
エンジニアとしての技術力、コンサルとしての提案力、プロジェクト管理スキルなど。これが上がれば単価も上がる。
② 稼働率(どれだけ案件に入っているか)
案件に入っていない時間(営業中、社内業務など)が長ければその分インカムは落ちる。逆に言えば、稼働率を高く保てるほど収入は安定する。
③ 案件単価(クライアントが払う金額)
案件の難易度、必要スキル、クライアントの予算によって変わる。同じスキルでも案件によって単価は変動する。
④ 会社のマージン率(会社の取り分)
これが最も「ブラックボックス」になりがちな部分だ。SES業界では還元率60〜70%が一般的と言われるが、その内訳を社員に開示している会社は驚くほど少ない。
この4つを掛け合わせたものが、エンジニアの手取りに近い報酬になる。重要なのは——この4つのうち自分でコントロールできるものがいくつあるか、ということだ。
たとえばSESの場合、④のマージン率は完全に会社が決め、①の職位も会社の裁量が大きく、③の案件単価も会社が交渉して決める。エンジニアが直接コントロールできるのは実質②の稼働率だけ、という状況になりやすい。
一方でITコンサルでは、①スキルを磨けば単価が上がる、③いい案件を自分で取ってこられる(会社によっては案件選択制もある)など、コントロールできる変数が多い。だからこそ、「やる気のある人ほど年収が上がりやすい」構造になっている。
K.Platinumの報酬設計──マージン率を公開している理由
K.Platinumを設立したとき、報酬設計は最初に真剣に考えた部分のひとつだった。
前職のスタートアップITコンサルで働いていたとき、一番モヤモヤしていたのが「自分がどれだけ稼いでいるのに、手元にいくら残るかが不透明」という感覚だった。頑張れば稼げるのはわかる。でも、どう頑張れば何が変わるのかが見えなかった。
だから、K.Platinumでは「頑張りが収入に直結する仕組み」を最初から設計した。
具体的には、2つの軸を重視している。
軸1: マージン率の透明性
会社がいくら取るかを、メンバーに対してオープンにしている。「ブラックボックスにすると信頼が生まれない」という考え方だ。これは会社経営としては少し怖い決断だったけど、長い目で見れば正解だったと思っている。
軸2: 稼働率を高く保てる環境づくり
「案件切れ」によって収入が落ちる状況を作らないために、常に複数案件を持つこと、案件の引き継ぎを計画的に行うことを徹底している。エンジニアが安心して稼働に集中できる体制が、個人の収入安定にも直結する。
「稼ぎたいなら稼げる」設計の中身──ランク制と案件選択制

K.Platinumには、ランク制度がある。
ジュニア・ミドル・シニア・エキスパートというように、スキルと実績に応じて職位が上がる仕組みだ。ランクが上がると、受けられる案件の種類が広がり、単価が上がる。この構造自体はシンプルだが、重要なのは「ランクアップの基準が明確かどうか」だ。
K.Platinumでは、ランクアップの基準をできる限り言語化している。「なんとなく上司の評価で決まる」ではなく、「この技術スキルと、このプロジェクト実績があれば次のランクに上がれる」という形で示している。
評価のブラックボックスをなくすことが、エンジニアの「頑張る動機」につながると信じているからだ。「何をしたら評価されるかわからない」環境で頑張り続けるのは、精神的に消耗する。それより「ここを伸ばせばランクアップできる」という見通しがある方が、人は力を発揮できる。実際、明確なキャリアパスがあることで、メンバーが自発的に学習に取り組む姿が増えた。
もうひとつ、K.Platinumで特徴的なのが案件選択制だ。
通常、ITコンサルやSIerでは「会社がアサインした案件に入る」のが基本だ。メンバーに選ぶ権限はほぼない。
K.Platinumは違う。提案された複数の案件から、メンバーが自分で選べる。「この案件は自分のスキルアップに繋がる」「このクライアントとは長く働きたい」という判断を、メンバー自身ができる。
これは一見、会社にとっては面倒に見えるかもしれない。でも、自分で選んだ仕事にコミットする人の方が、圧倒的にパフォーマンスが高い。結果として、クライアントの満足度も上がり、単価も上がりやすくなる。メンバーの収入アップが、会社の売上アップに繋がる設計だ。
💡 「マージン率も評価基準も見える会社で働きたい」と思ったら、まずは話だけでも。 詳しい条件はこちらの募集要項から。
K.Platinumで年収を上げる3つの行動
正直に言う。K.Platinumは「入社するだけで年収が上がる会社」ではない。
ただし、「行動した分だけ年収が上がる設計になっている会社」ではある。
K.Platinumで年収を上げていくために必要なことは、主に3つだ。
1. スキルを積んでランクアップする
技術の深みを増す、上流工程の経験を積む、マネジメント能力を育てる。これが最も直接的に単価に影響する。社内には研修制度があり、業務時間の一部をスキルアップに使うことも認めている。
2. 稼働率を高く保つ
案件の隙間を作らない。次の案件を早めに探す。これは自分でコントロールできる部分なので、意識的に動くメンバーとそうでないメンバーで収入に差が出る。
3. 積極的に良い案件を選ぶ
案件選択制を活用して、自分のスキルアップと報酬の両方に貢献する案件を選ぶ。「楽な案件に入り続ける」より、「少し背伸びした案件を選ぶ」方が、1年後の自分の市場価値が大きく変わる。
実は、案件選択は単なる「好みで選ぶ」だけじゃない。K.Platinumでは、案件選択の相談を社長やシニアメンバーと一緒に行う場を設けている。「この案件に入ったら、半年後に〇〇のスキルが付く」「長期的なキャリアで見るとこっちの方が有利」という視点で、一緒に考える。自律性とサポートの両立が、K.Platinumの案件選択制の特徴だ。
会社の制度はあくまでも「器」だ。器の形が良くても、使う人次第で成果は変わる。K.Platinumという器は、稼ぎたい人が最大限活用できるように設計した。あとは、それをどう使うかはメンバー次第だと思っている。
まとめ──「給料は会社が決める」という呪縛を外そう
ITコンサルの年収は、会社の一方的な判断で決まるものじゃない。①スキル × ②稼働率 × ③単価 × ④マージン率という構造を理解して、自分でコントロールできる要素に集中することで、着実に上げることができる。
K.Platinumが大事にしていることは、シンプルに「稼ぎたいなら稼げる」という設計だ。マージンを透明にして、案件を自分で選べて、ランクアップの基準を明確にする。それだけで、多くのエンジニアが「頑張る意味」を感じられるようになると信じている。
24歳で資本金10万円から会社を始めて、今では17名のメンバーと3期目を走っている。あの頃からずっと変わらないのは、「一緒に働く人が稼げる会社を作りたい」という気持ちだ。
給料は、会社が決めるものじゃない。自分とチームで作るものだ。
筆者プロフィール
沼田 海斗 — 株式会社K.Platinum 代表取締役
沖縄高専→トヨタ自動車→スタートアップITコンサルを経て、24歳でK.Platinumを設立。「エンジニアが自律的に稼ぎ、成長できる組織」をテーマに、ITコンサル・SI・AI開発を手がける。現在3期目・27歳。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。
