株式会社K.Platinum 清水洋太
「何時から働けばいいですか?」——面接でよく聞かれる質問のひとつです。K.Platinumの答えは、少しだけ拍子抜けするかもしれません。「あなたが一番集中できる時間で大丈夫ですよ」。弊社にはコアタイムがありません。朝いちばんに頭が冴える人もいれば、夜のほうが筆の乗る人もいる。その違いを無理に揃えるのではなく、そのまま活かしたい。働き方は、一人ひとりの生活とセットです。だからこそ正解を会社が一方的に決めるのではなく、あなたに合うかたちを一緒に探したい。この記事では、なぜ弊社が"働く時間"を社員一人ひとりに委ねているのか、その考え方と、それを支える地味だけど効く仕組みをお話しします。
「全員9時に集合」を、やめてみた
弊社の勤務体系はフルフレックス、コアタイムなしです。標準の勤務時間として9:30〜18:30(実働8時間)という目安はありますが、これはあくまで目安。始業も終業も、基本は自分で決められます。
一律の始業時刻を全員に強いると、どうなるでしょうか。朝が苦手な人にとって、午前中は「耐える時間」になりがちです。逆に、夕方から本領を発揮するタイプの人は、一番伸びる時間帯をみすみす手放すことになります。人によって集中の"ピーク"が来る時間は、驚くほど違います。
だから弊社は、時間を"揃える"のをやめました。自分のリズムに合わせて働けると、同じ8時間でも密度がまるで変わります。頭が重くなる時間帯にはあえて手を止め、散歩や家事、短い仮眠を挟む。いわゆる「中抜け」も、弊社では後ろめたいものではありません。大事なのは「何時から何時まで席にいたか」ではなく、「今日、約束した仕事にちゃんと向き合えたか」だからです。
最初は戸惑う人もいます。前職で「まず全員が同じ時間に揃うこと」を当たり前としてきた人ほど、「本当に自分で決めていいのか」と身構えるようです。でも数週間もすると、多くの人が自分にとって一番働きやすいかたちを見つけていきます。時間を管理される側から、時間を設計する側へ。この小さな主導権の移動が、働き方の手触りを大きく変えていきます。
一日は、自分の手で組み立てる
具体的にイメージしてもらうために、弊社のエンジニアの"ある一日"を二つ、のぞいてみましょう(特定の誰かではなく、よくある働き方の例です)。
朝型のエンジニアは、早朝に起きて、頭が一番クリアな午前中に一番難しいコードへ手をつけます。ロジックが複雑な実装や設計の検討は、この時間に一気に進める。反対に、集中力が落ちてくる午後は、コードレビューやドキュメント作成、軽めのミーティングに充てます。夕方には気持ちよく手を離せる、という組み立て方です。
夜型のエンジニアは、まったく逆です。午前はゆっくり立ち上がり、打ち合わせは午後に寄せる。そして日が落ちてから夜にかけて、静かな環境で一番集中したい作業に没頭します。人からの連絡が減る時間帯こそ、思考が深く潜れるのだと言います。
たとえば、子どもの送り迎えのために夕方に一度離席して、夜にもう一度机に戻る、という組み立て方もできます。生活の都合と仕事を、無理にどちらか一方へ寄せなくていい。これも、時間を自分で設計できることの大きな価値です。
弊社は原則リモートワークなので、この人たちには通勤時間がありません。往復で消えていたはずの時間を、学習にあてる人もいれば、家族との時間や運動にあてる人もいます。「働く時間を自分で握る」というのは、裏を返せば「働かない時間も自分で設計できる」ということです。
ただ、誤解のないように付け加えると、これは「みんながバラバラに孤立して働く」という意味ではありません。時間がバラつくと生まれがちな「話しかけたい相手がいない」というすれ違いこそ、弊社が一番気をつけているところです。相談したいときにオンラインで手を挙げれば、ちゃんと誰かが応じてくれる。締切と、連絡が取れる時間帯だけは、チームで握っておく。自由の裏側で、"チームであること"はきちんと保たれています。

時間を委ねられるのは、"成果で見る"から
ここで当然、こんな疑問が浮かぶはずです。「時間で管理しないなら、いったい何で評価するの?」と。
答えはシンプルで、成果と信頼です。弊社が大切にしているのは、実力主義・成果主義。「何時間、席に座っていたか」ではなく、「何を前に進めたか」で評価します。だからこそ、細かい勤怠の監視や、常時カメラをつなぎっぱなしにするような働かせ方はしません。一挙手一投足を見張るマイクロマネジメントは、むしろ成果の邪魔になると考えているからです。
実際、時間で縛られなくなると、多くのエンジニアはむしろ主体的になります。「言われた時間に、言われたことを」から、「自分がこの成果に責任を持つ」というモードへ切り替わるからです。裁量は、人のやる気に静かに火をつけます。
とはいえ、「任せる」は「放り出す」ではありません。ここは、はっきり区別しています。任せた相手が一人で溺れてしまわないように、弊社は「"わからない"を早く言える空気」をとても大事にしています。詰まったら、一人で長く抱え込まずに声を上げる。すると、経験のあるメンバーが一緒に絡まりをほどく。この安心感があるからこそ、時間も裁量も安心して委ねられます。
「時間の自由」と「成果への責任」は、対立しているように見えて、実は同じコインの裏表です。自由に働けるのは、成果でフェアに見てもらえるから。成果で見てもらえるから、働き方は自由でいい。弊社が働く時間を社員に委ねられる本当の理由は、この「信頼して任せる」という一点に尽きます。
「時間ではなく成果で評価される」——そんな働き方に少しでも心が動いた方は、エンジニア募集の詳細(採用ページ)ものぞいてみてください。この環境を一緒につくる仲間を探しています。
自由を支える、地味だけど効く仕組み
「時間は自由」と言葉で言うのは簡単ですが、それが絵に描いた餅にならないためには、足回りの仕組みが要ります。弊社が用意しているものを、いくつか紹介します。
まず、休みはしっかり確保します。完全週休2日制(土日祝休み)で、年間休日は123日。そして残業はほぼありません。長く座っていることを評価しない会社では、"だらだら残業"がそもそも起きにくいのです。オンとオフの境目がはっきりしているほど、働く時間の密度は上がります。
副業も応相談でOKです。外の世界での挑戦から持ち帰った知見が、本業のアウトプットに還ってくる。会社としては、それを歓迎したいと考えています。さらに、自宅でもしっかり力を出せるように、PCの貸与やモニターの支給、通勤手当(上限1万円/月)、年1回の健康診断、服装自由といった環境も整えています。
また、こうした制度は入社してから「実は違った」となりがちな部分でもあります。だからこそ弊社は、面接の段階で働き方の実際を包み隠さずお伝えするようにしています。派手さはありませんが、こうした一つひとつが、「自分で時間を握る」働き方を現実に回すための土台になっています。
最後に
働く時間を社員に委ねるのは、放任ではありません。それは「あなたを信頼しています」という、いちばん静かなメッセージだと弊社は考えています。朝型でも夜型でも、あなたが一番冴える時間に、一番大事な仕事を。そんな働き方に少しでも心が動いた方は、ぜひ一度、弊社をのぞいてみてください。時間ではなく成果で、そしてあなたの実力で正当に評価される環境が、ここにはあります。面接では、あなたが一番力を出せる働き方についても、ぜひ聞かせてください。私たちは、その答えを"揃える"のではなく、"活かす"方法を一緒に考えたいと思っています。
清水洋太(しみず・ようた)
株式会社K.Platinum所属。エンジニアが力を発揮できる環境づくりを大切にしている。
K.Platinumでは一緒に働くエンジニアを募集しています。「実力で正当に評価される環境」に興味がある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

